【あんスタ】かつての師匠様

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ジュンは歌詞に気づいたのか、かぁーっと頬を赤らませて集中しろっと口パクでAに言った。



『(可愛いやつ〜………でもまぁ、最後に見んのがお前でよかったわ)』




自分の死に目くらい自分の意思で選びたかったし、なんならジュンとまだしたいこと沢山あったなぁ…………色んな意味で。エッフェル塔でケーキ入刀するって約束してたのに(※してません)


まぁ、しゃーねぇか。アイツがあんな顔して歌ってほしいって言うなら、ママが頑張らねーわけにはいかねぇよな。


ファンの子たちにも、会えるのがほんの少し長くなる。

ごめんな〜〜〜〜！！あたし、ジュンに弱くってよー。1年ぐらいまた待ってくれよなー会いに行ってやるからよ！




そのまま歌がかかっているが、Aは一度マイクをおろし
ゆっくりとステージの真ん中に立ち、ファンと向き合う。

どうした？歌詞飛んだのかな？とファンは不安そうに見守る中







『お前ら、愛してるぞ』







と高らかに愛を語った。









その瞬間だった。立っている真ん中の照明が、A目がけて勢いをつけて落ちてきたのは。




曲はかかったままで、しかし、ステージには赤い血が咲いた。

その下には、体を潰されたアイドルが蹲るように照明の下敷きになっていた。









「………………………………え？」

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