ちゃっかりさんと彼女さん3 (ページ14)

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傘①（学生時代）ページ14

久しぶりに更新してみました。

今回は、付き合う前のお話です。
両片思い？
ってやつですかね？？

とても楽しい時期ですよね
✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ ✽.｡.:*・ﾟ

帰ろうと思い、
昇降口で靴を履き替えて
外に出ると雨が降っていた。

朝の予報だと帰るくらいに降りそうだったから、
傘を持ってきて正解だったなー。

「あれ？Aさん？」

名前を呼ばれて振り返ると、
ジャージを着たアイクさんが立っていた。

『お、アイクさんだ！おつかれ！』

ア「お疲れ様です。今帰りですか？」

『そう！サッカー部は屋内でしてたの？』

ア「雨だったので、校内で筋トレでした。」

そっかーっと他愛のない会話をする。

ア「…自分ももう帰るので、一緒に帰りませんか？」

『もちろん！』

こちらから願い出たいくらいだ。

あ、そういえば…

『アイクさん、傘持ってる？』

ア「あれ？もう降ってますか？」

『うん。』

お、これは相合傘チャンスなのでは？
少しドキドキしながらアイクさんの方を見る。

ア「予報だとぎりぎり降らないかもなーって
思ってたんですよねー」

そういいながら、
アイクさんはカバンから折り畳み傘を取り出した。

…。

本当に、もー。

『ちゃっかりしてるなー』

ア「ふふふwなんですか、それw」

『別にー』

まあ、うまくはいかないか。

ア「Aさんは、傘持ってきてたんですか？」

『んー、わすれた』

ア「…手にちゃんとしたやつ持ってるじゃないですかw」

ぐっ。
いっそのこと
今、傘折っちゃおうかな。

ア「あ、もしかして」

『なに？』

急にアイクさんに
顔を覗き込まれる。

ア「相合傘、したかった、とか？」