六話 ページ7
どうしてこんなことになった。どうして俺は勘が鋭くて何かと誤魔化しが効かない彼女に一番最初に出会ってしまった。そしてなぜ意味なく彼女に解毒薬を渡した。
そしてなぜ彼女は飲み込んだ!
「ほ、本当に……解毒薬なのね」
ああそうだチクショウ!綺麗じゃないですか!
どうやら俺の推測は当たりらしく、哀ちゃんの大人姿を堪能する間も無く彼女は小学生に戻った。
「ってそうじゃないわ。どうしてあなたがAPTX4869を知っているの?どうやって解毒薬を作ったの?完璧な解毒薬は作れないわけ!?」
最後はただ怒りをぶちまけたように聞こえる。そりゃ、彼女としては一刻も早く元の姿に戻りたいんだよな。あ、違う。元に戻りたいと強く願ってるのは確か主人公だったな。
まぁ何であろうと、作り方は知りたいだろう。科学者としては。
だけど……
「作り方、思い出せないんです……すみません」
解毒薬の作り方を思い出そうとすると変に頭が痛くなる。どうしてなのかは分からないけど、脳が思い出すなと言っているようだ。
「あなた、組織の人間?」
「一般Peopleです」
多分。
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泉 - えっ? 終わり!? (2022年12月26日 14時) (レス) @page8 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しげの2号 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年4月22日 18時