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十一話 ページ11

「瓜生くん!」


『日本さん。どうしました?』


「手巻き寿司お願いします。」


『分かりました。』



昔、まだ瓜生くんが浮いていた頃。
彼の手巻き寿司がぷまいです。
今とは似ても似つかない頃です。



『最近島に出入りが多くなったんで、危険を避けるために規制を強くするつもりです。』


「おや、そうですか。」


『ウチは意外と変な噂が多くて。』


「それは気をつけなければ。
私の方も注意しておきますね。」



本気にはしてなかった。
噂ですし、気にしてませんでした。
でもまさか、ね。



「っ瓜生くん!早くこちらに!!」


『日本さん…』



ある日、嵐が瓜生島を襲った。
逃げ出す島民、泣き喚く島民。



『…ごめんなさい。
島に島民が残ってる限り、俺は…
今までありがとうございました。




あなたに……幸運があらんことを。』



そう微笑んだのが地上では最後です。



「瓜生が沈んだって本当あるか!?」


「……はい。」



ガタッと椅子に座る中国さん。
頭を抱えて顔色を変える。



「沈んだって…何であるか…?」


「恵美須像の顔を不心得者が赤く塗った為、祟りで島が沈んだかと。」


「そんな……何で瓜生が!
あの子は関係ないあるよ!!」


「彼が、島民がいるならば自分もいる義務があると……仰って…」


「っ、いいあるか日本。
他国には瓜生の存在を隠し通すある。
何千年、何百年、永遠に隠すある。
あの子がこの時代にいたと分かると、きっと混乱するある。
我たちだけの存在でいさせる。」


「分かりました。」



それから瓜生くんを、忘れるようにしました。
世界に知られてはいけない。
永遠に隠し通す。
……次に会ったら、謝りたい。

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IM@ルクセンブルク愛 - しげの2号さん» ドヤァ!←うぜぇ (2015年1月25日 21時) (携帯から) (レス) id: feb11ac742 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - しげの2号さん» 日米と瓜生君来た~~m(。≧Д≦。)m (2015年1月20日 18時) (レス) id: 7e1f9e62b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - しげの2号さん» 待ってるね(*´ω`*) (2015年1月19日 21時) (レス) id: 7e1f9e62b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - しげの2号さん» 待ってるからね♪ (2015年1月19日 21時) (レス) id: 7e1f9e62b0 (このIDを非表示/違反報告)
ミキ - しげの2号さん» うん、今日が終わるまでまで待ってる (2015年1月19日 21時) (レス) id: 7e1f9e62b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しげの2号 | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年1月16日 17時

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