【名探偵コナン】探偵の兄貴がうるさい【男主】４

百五十二話 ページ6

血まみれのオッサンだ。あの意味分からない歌を歌ってた人。


「お前たちはまだ血まみれになっていない。まだ生きてるじゃないか。もう諦めるのか？すでにお前らは真実を解く結び目に両の手をかけてるというのに」


なるほどさっぱりだ。何のことを言ってるんだ？誰か教えてくれよー！


「人生という無色の糸の束には殺人という真っ赤な糸が混ざっている。それを解きほぐすことが我々の仕事なんじゃないのかね？」

「ホームズ！？」


ふぉぉぉぉぉ……！一瞬のホームズアザーッス！でも誰かに似てたな。誰だ？


「血……血は赤いよね。もしかしたら赤かったら何でもいいのかな？赤くて液体の……あ、ワインなら私大好きだよ！トマトジュースは嫌いかなぁ」

「ワイン……そうか！そういうことだったのか！」


え？トマトジュースは？
新一の後を追うと貨物車に入った。赤ワインの樽を割れだって。それしたら溺死しちゃうよ！


「俺が合図したら潜るんだ！」

「了解！」


ワインのプール。それは嬉しくないかも。酔いすぎて運転はおろか歩くことすらままならないね！


「今だ！」


潜るとすぐにすごい衝撃が。そこでできた突然の渦に俺たちは飲み込まれていった。

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