百七十八話 ページ33
肩で息をしながらいつもの場所に着いた。バイクに身を任せているベルモットがタバコを吹きながら呆れたように言った。
「女を待たせるなんていい度胸じゃない」
「俺にも俺の事情があるんだよ。それと、はい。今年はまぁまぁの出来だったぞ」
「あら。初めて作ったけど好評だったみたいで嬉しいわ」
あいつの手作りはヒヤヒヤしながら食べてるよ。睡眠薬とか仕込まれたら終わり。寝ている間に連れ去られる。
「それで、教えろ。あの子のこと」
「彼女は組織に入ったわ。それも偶然か必然か……とても自然にね」
「知ってたなら何で止めてくれなかったんだ」
「私はあなたにアドバイスはするけど味方になったとは言ってないわ。止める義務なんてありゃしないのよ。それに_______彼女はそうしなければ今頃あの世にいたわ」
それはどういう意味だ?命乞いをして助かったというわけか?いや……ジンなら一切耳を傾けずに始末する。じゃあ一体誰がそうさせたんだ?
「彼女の能力は素敵ね。二人で街を守ろうと駆けずり回る理由も分かるわ。二人揃ってしまえば完璧、だものね」
「うっせ。お前ら手ェ出したら許さねぇからな。ボスにも伝えとけ!」
あの子には嫌な思いをさせない。俺が守る。そう、約束したんだから。
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しげの2号(プロフ) - 雪猫さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年5月21日 22時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 凄く面白かったです!!続きが気になります!更新頑張って下さい!! (2016年5月21日 21時) (レス) id: 715f7740d5 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - 桔梗さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年5月15日 19時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 面白いです 続き気になります 更新頑張って下さい! 応募してます! (2016年5月15日 15時) (レス) id: 89f9fd3d67 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - マッシュさん» ありがとうございます!ジンさん全く出ない……w (2016年5月9日 20時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しげの2号 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年5月8日 23時