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百六十五話 ページ20

立ち上がれない俺に近づく。しゃがみこむと薬と水を口の中に入れられた。吐きだせなくてそのまま喉を伝った。


「解毒剤もあるの。ボスは自分の元に辿り着いたら解毒剤を渡すって言ってたわ。あとね、これは極秘なの。ジンも知らないわ。ボスに言われて作ったものだけど、どんな作用が出るかは一人の研究者と私しか知らない。
でもこの存在は私と研究者と、No.2のあの人とボスしか知らないわ」

「お前、最低……っ」

「あと言っておくわ。ボスは本気であなたの洞察力を欲してるの。あなたは組織に必要だ、ってね。それにあの人も部下にしたがってるわ。
気をつけることね」


うっせ。言われなくても気をつけてたってのに。余計なことをして厄介な奴送り込みやがってぇ……!会ったら絶対にただじゃおかねぇからな!


「じゃあまた会いましょうね。ウィンストン」


ベルモットは軽くバイクに乗り込むと去っていった。かろうじて体を動かして携帯を手に取る。
体が熱い。なるほどね……これを新一らも体験してたわけだ!


『もしもし。兄さん?』

「新一っ、うぐっ!?悪い、ガキの頃の服、持ってきて」

『は?何でだ?兄さん!』

「体が……熱いんだよ……!」

『兄さん!?どういうことだ!兄さん!!』


早く持って来いって言ってんだろバカ弟!説明してる暇なんざないってんだ!


「いいから新一……早くしろ!」


溶けていく。そんな感覚に襲われる。だめだ。こりゃ耐えられん。

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しげの2号(プロフ) - 雪猫さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年5月21日 22時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫(プロフ) - 凄く面白かったです!!続きが気になります!更新頑張って下さい!! (2016年5月21日 21時) (レス) id: 715f7740d5 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - 桔梗さん» ありがとうございます!頑張ります! (2016年5月15日 19時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 面白いです 続き気になります 更新頑張って下さい! 応募してます! (2016年5月15日 15時) (レス) id: 89f9fd3d67 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - マッシュさん» ありがとうございます!ジンさん全く出ない……w (2016年5月9日 20時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しげの2号 | 作者ホームページ:   
作成日時:2016年5月8日 23時

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