【名探偵コナン】探偵の兄貴がうるさい【男主】

三十六話 ページ38

そこから推理勝負？が始まった。俺は嫌いだから平次たちの解説を聞きながら頷いてるだけ。それに両腕から女の子が離れないし……


「何かすごいことになってる。平次！し……コナン！俺腹減ったぞ！」

「あー待っててA兄ちゃん！あとちょっと！」


うぅ……俺の空腹よりガキの相手の方が楽しいっていうのかよ！兄さん悲しい！


「お！終わった！？」

「終わった終わった。じゃ、食いしん坊の王子様のために、早よ行こか〜」

「食いしん坊は余計だろ！」


梅田に到着。地下鉄はすごいらしく、梅田ダンジョンとも呼ばれるほど。だから遭難者があとを絶たない。けどそこはやっぱり平次。迷うことなんてない。

だったけど、地下から出て信号を渡る際にご老人や酔っ払いやらで手を焼いて渡りきるのに大分と時間がかかった。


「おっしゃー！って、信号一個渡るのになんで十分もかかんねん！」

「ははは……」


十二時四十五分を回った。予定より大分と時間を費やしちゃったな。お好み焼き……


「この先の住宅街を抜けたところにあるんや。ガイドブックにも載ってない、ちっちゃい店でなぁ」

「そんな小さな店どうやって……」

「バイクで大阪中走り回ったんやで。服部平次、美味いお好み焼き探して十七年！」

「それってただのひ____」

「何やとぉ！？」


まだ何も言ってないっスよ探偵さん……

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