【名探偵コナン】探偵の兄貴がうるさい【男主】

三十四話 ページ36

和葉ちゃんと合流したのは十一時半前。苦笑いする平次に対し、和葉ちゃんは怒りマックス。


「よう。やっと来たな」

「やっと来たなってどういう意味やの！何や私が遅れたみたいやないの！大体やね……」

「こんにちは！和葉姉ちゃん！」

「こんにちは、和葉ちゃん」


とにかく間に割って入り喧嘩をさりげなく止める。俺はともかく子供の前では言い争いなんてできないだろ。


「あ、こ、こんにちは」

「僕和葉姉ちゃんに会うの楽しみにしてたんだ！一緒にお好み焼き食べに行ってくれるよね？」

「クク……ッあだっ！？」


また新一にやられた。さっきは頬をつねって今回は足踏まれたよちくしょう。ガキのくせに生意気な！犯人たちの気持ちがすごく分かる！
機嫌が良くなった和葉ちゃんに続いて電車に乗り込む。淀屋橋駅に下りると女子高生らが新一と平次を見て目を輝かせた。


「服部平次や！」

「ホンマや！」

「それにあの子！」

「コナンくんちゃう？」

「あ、その隣はあの工藤新一のお兄さんの工藤Aさんやん！」


新一とコナンはイコールで繋ぎ合わせれるよ。新一のおかげで結構知名度も上がっちゃって、嬉しいやら悲しいやら。

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