【名探偵コナン】探偵の兄貴がうるさい【男主】

三十一話 ページ33

「で、ウィンストンというのはその人物の名前でもないでしょ。どう考えてもコードネームじゃない」

「なんか黒の組織のボスに偉く気に入られてよ。生け捕りにしろって言われてるらしい。うぅ〜怖っ！」


鳥肌がたったぞ！ウィンストンはコードネームじゃない。奴らが呼びやすいようにっていうのと、仲間が裏切ったって思わせるためにボスがわざわざつけてくれたんだよ。


「で、五年前。ヤバくなったから海外に逃げた」

「なるほどなぁ。組織に関わった今の工藤やから言えるけど、当時のことを考えるとこりゃ確かに言われへんわな」

「だろ？そういうわけで髪の毛も切るわけにはいかなくてなぁ。何かあった時またウィンストンに戻って奴らを巻かなきゃならねぇから」


哀ちゃんが組織の手に渡らないためにもな。俺が守らなきゃ！絶対に！


「にしても、本当ツイてねぇな。兄さん。その目と耳と鼻本気ですげぇよ」

「厄介ごとの種しかまかねぇよ。幸せが来たらいいのに」

「そりゃ無理やろ」


バッサリ言うんじゃねぇよ平次ぃぃ！！俺これでも一生懸命生きてるんだからな！！

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