二十九話 ページ31
落ち着きを取り戻した新一に向き合ってちゃんとした説明をする。
「俺の親は俺が七歳の時に事故で亡くなった。施設送りになるところを母さんたちが拾ってくれたんだ」
「……じゃあ俺と兄さんは」
「血が繋がってないわけじゃない。実はな、親が父さんの兄なんだ。だから名字も工藤だ。ある意味、それが幸いだったな！」
ニシシと笑ってみるけど、新一の顔は沈んだままだ。あー、いきなりすぎたかな？
「騙してごめん。でも、俺は言おうとしたんだ。けど父さんが、今言ったら新一は俺を嫌うからやめておけって。俺さ、新一に嫌われるの嫌だったんだ。本物じゃなくても、新一は俺の弟だから」
「兄さん……」
「ま、騙していた俺が一番悪い。だから嫌うか否かはもう自由にしていい。それはどんな結果であれ、ちゃんと受け入れる」
なんて言うけど、本当は怖いぜ？新一に嫌われるのは怖い。でも人の感情は他人には手の施しようがない。どんな魔法をかけたって意味ないんだよ。
「バーロー！嫌うわけ、ねぇじゃねぇか……！兄さんは……俺の兄弟なんだから_____！」
新一……はは。幸せ者だな、俺。今なら言えそうだ。あのことも。
「ありがとう、新一。じゃあ悪いけど哀ちゃんに電話をしてくれねぇか？スピーカーにして」
「え？何でなん？」
「話があるんだ。新一と哀ちゃんと平次と、博士に。話をしなきゃいけない」
今ならこれを知っても、大丈夫だから。
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しげの2号(プロフ) - ゆかさん» ありがとうございます！コナンかっくいい！ (2016年4月16日 13時) (
レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - しげのさん遂にコナンに！！幸せです！ (2016年4月16日 11時) (レス) id: 9ba09e6139 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - なっつーさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年4月16日 9時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
なっつー - 面白いです！！これからも頑張ってください！！ (2016年4月16日 7時) (レス) id: 41647b8dd3 (このIDを非表示/違反報告)
しげの2号(プロフ) - 巴御前さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2016年4月15日 20時) (レス) id: e8a6c96ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しげの2号 | 作者ホームページ：
作成日時：2016年4月10日 19時
