【名探偵コナン】探偵の兄貴がうるさい【男主】

十七話 ページ19

「灰原、兄さん。その人質の中に犯人たちの仲間がいるかもしれない。気をつけろ」

「了解」


そこで通信は切れた。あいつらすばしっこいし、何とかなるんだろうけど……いつまで持つかねぇ。犯人たちの仲間がいるなら新一たちの存在に気づいたらさり気なく教えるかもしれないし。


「あなた、目と鼻と耳がいいんでしょ。何か見つけられないの？」

「ずいぶん無茶言うな。大体それらしき奴らはいるけど、俺新一みたいに頭良くねぇから分からねぇよ。物的証拠とかないから言い出せねぇし」

「あら。そう。にしても大分と矛盾染みたことね。そんな三つの機能だけで分かるなんて」

「ま、見た目も新一とは全然違うからな！誰にも兄弟だなんて思われなくてな」


新一は黒髪。俺はどちらかというと母さんよりの茶髪で髪も長い。自分から見て左側に流してる感じで、正直に言うと右目に髪がかかって視界が悪い。ヘアピンでなんとかしてるけど。
切ればいいとか思ってるだろ！でもやっちゃったらダメなんだなぁ、これが。


「そうね。無事に戻れたらじっくり聞こうかしら。あなたの隠し事」

「うっわ、怖いなぁ」


隠し事なんて数え切れないくらいあるんだけど……やっぱり一番は、アレだな。

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