二十三話 ページ24
「あんな!昨日ギルちゃんとかヨンスがふざけよって何がどうなったんか知らんけど、水道管が壊れてん!せやから俺今日風呂当番やから直しとってん!あ、一人ちゃうで?そんな器用なことようせんわ。ルートにも手伝うてもろてん」
よほど慌てているのかあまり伝わらないことも多々ある。えっと、今のところをまとめると昨日ギルベルトさんとヨンスさんが水道管を壊してしまった。それを今日風呂当番のアントーニョさんが、ルートヴィッヒさんを引き連れて直していた。
「あとちょっとで直るー!っちゅー時にな、あんの憎たらしいセンパイ二人が喧嘩しよって水道管まで来てまたぶっ壊してもうてん!壊れてたんがまた壊れてな!ルートはカンカンで二人怒っとるし、菊はルートと一緒にキク先輩怒っとるから直せる人おらんねん!」
「要するに風呂行きの水道管が直りそうにないってことだろ?ホント不幸中の幸だな。水が別々に水道管に流れて」
やれやれと首を横に振った。火を止めて手を洗うとタオルで拭きながら歩いてきた。クスッと笑うと楽しそうに言った。
「こりゃ、温泉行きだな」
「あ、ホンマや!」
「温泉行き?」
「たまにこういうトラブルがあるからね。近くに温泉があるからAちゃんも行こうよ」
ね?と言わない代わりにウインクをされた。
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あんぱん - とても面白いです! 途中で出て来た2人に覚えがあるのですがw (2016年4月18日 23時) (レス) id: a931dcbd81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しげの2号 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月22日 21時