【APヘタリア】解散寸前のアイドルのプロデューサー (ページ19)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:10,955 hit

十八話ページ19

しびれを切らしたアルフレッドさんがカークランドさんを殴った。彼の目には怒りと憎しみが宿っていた。

「ふざけるなよ？昔からそうだったけどさ、キミは人間を何だと思ってるんだい？キミにいいように使われる道具じゃないんだぞ！」

「ハッ、いい顔するようになったじゃねぇか。アルフレッド。けどお前は俺に対する態度が間違ってんだよ！」

カークランドさんが殴りかかる。アルフレッドさんはそれを止めてまた殴りかかる。だがそれも止められて……そんな攻防戦が続く。

「アル！やめなよ！悔しいのは分かるけど……今ここで問題を起こして世間に知られたら、不利になるのはキミだよ！」

「マシュー……」

「分かってんじゃねぇか。マシュー。現役アイドルが一般市民を殴ったなんて記事書かれたら……アイドルのアルフレッドは死ぬことになるんだよ」

俯くアルフレッドさんの顔を覗き込み挑発する。殴ろうとしてしまう心を抑えて引き下がった。
カークランドさんはニヤニヤしたまま悔しがるみんなを見ていた。

「そうと決まりゃ、見舞いに行ってやらねぇとな。おい、プロデューサー。ついて来い」

「え？うわぁ！」

強引に腕を引かれてそのまま連れて行かれた。