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どちらの花を掴むか、咄嗟に考え無意識に青を選んでしまった。花を掴んだ瞬間ズルリと体が滑る。が、それよりも強い力で体が引き寄せられた。痛い。顔を歪める。
花が手を離れてゆく。
《警察署の者ですが、Aさまのご自宅でしょうか。
ご連絡申し上げたい事があるのですが、こちらのお電話をお聞きにになられたらご一報をお願い致します＿＿＿＿》
その頃家ではひとり虚しく留守電話がかかってきていた。
❥
『待っ』
猛毒かもしれない、静止の声よりもはやく手の中で青いふかい青が握りつぶされ花の濃い匂いがこちらに立ち込める。
＿＿＿＿＿違う
貴方じゃない
《＿＿＿貴方のお付き合いされている☓☓さんがバイクで交通事故に巻き込まれ山奥に死体が放棄されているところを見つかりました。死体は後頭部の部分が激しく衝撃をあたえられたかのように凹んでおり異常なまでの殺意を持った犯人の犯行かと思われ____》
姿が下から見えていくに連れて声が聞こえる。
「子供出来たんやなぁ。家族欲しかってん。いざ家庭持つと思うと緊張してまうな。家族ちゅうか、愛ってもんがわからんかったけど震えたわ！ウン。いや感動したで？ここまでできるのが愛なんやなって。
あれやろ最後に愛が勝つって。あれホンマなんやな」
急に吐き気が押し寄せる。嘘
嘘だ、嘘だ嘘だ!!
眩しいほどの金髪と憎らしいほどに整った顔。
濁りきった蒼瞳。
「最高のハッピーエンドやん」
＿＿
あーあ可哀想に…もうわかりますよね
胸糞悪い話ですよね。
こちら３年前ぐらいに読んだとある作品からインスピ受けてます。
繊細な描写が難しいんです。
この元の作品を考えた人は天才だと思います。
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り〜。 - ストーリーが毎回凄くて、短編で読みやすくて飽き性の私でもスラスラ読めました！！なぜ延びないのかとても不思議です。こんな凝った話を作るなら100大変だとは思いますが、更新頑張ってください！ (3月14日 9時) (
レス) @page27 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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