ストーカー 【マブダチ】 ページ4
怖い。怖い。
最近どうもおかしい。暗い夜道に一人であるいていれば追いかけられたり、家具の位置が微妙に変わっていたりと恐怖を覚えていた。しかし気のせいだったらとなかなか言い出せず、誰にも相談することが出来なかった。
スマホを握りしめながら帰っている今も足音がする。しかし次の瞬間スマホを手放したくなった。
軽やかな通知音とともに、一通のメールが。
〈明日電話するからね。あいに行くからね、今日の見守りが終わったら〉
恐怖と焦燥にかられ、足を動かす。しかし振り切れなかった。それどころかどんどんと近づいてきている。はっ、はっと過呼吸気味の声をもらしながらひたすらに夜道を走った。しかし肩に手らしきものが触れその力は異常に強く、立ち止まらざるを得なかった。顔を青ざめさせ、真っ白になった頭には何の打開策も、助けを求めなければという考えも消え失せ、ただ震えることしかできなかった。
『ひッ』
恐怖で目を瞑った瞬間───
「A！！」
「もぉなにしてん！！夜に危ないやろ！！」
友人の切迫詰まったような声と、暖かい手の温もりで安心から涙がこぼれた。えぐえぐと泣きじゃくるAを優しく宥めながら、二人はほほえんだ。
「ストーカーあ？何で相談せぇへんねん！！アホ！！」
『だ、だって迷惑かけたくなかったし、警察にいこうと思ってて』
「今日は泊まってったるから安心して休めや。クマ酷いで。」
あれよあれよという間に、二人の泊まりが決定し風呂に入らされご飯を食べさせられその後の意識がない。
起きたときには体のだるさと、腰の痛みだけだった。おそらく体を丸めて寝ていたからだと勝手に納得する。
気持ちの悪い手紙も、今日は届いておらず安堵し二人に見送られて警察署へと向かった。
警察は一応請け合ってくれ、電話がかかってくるコトを伝えれば逆探知と近くに存在するデバイスの情報で居場所を特定するとのこと。
二人がいてくれている安心感に加え、警察にも事情をはなせたので幾らか気分は軽い。
『ただいま』
「「おかえり」」
彼らは笑顔を満面の浮かべ、無事でよかったと口をそろえていった。
けたたましいコール音がなり響いた。警察からの連絡である。
プッ、ツー、ツー。
─────
警察の言葉から推測してみるとわかるかもしれません。
皆さんもストーカー被害にはお気をつけくださいませ。
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り〜。 - ストーリーが毎回凄くて、短編で読みやすくて飽き性の私でもスラスラ読めました！！なぜ延びないのかとても不思議です。こんな凝った話を作るなら100大変だとは思いますが、更新頑張ってください！ (3月14日 9時) (
レス) @page27 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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