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「だ、大丈夫」
『うん』
「嘘じゃん」
『うん』
「ねぇ、ほんとに？」
『うん。』
「さっきからそれしか言わないじゃん、」
『愛してるよ』
「もお、なんで今言うんだよ」
『絵斗』
『好き』
「おれも」
どす黒い赤い液体がじわじわとスーツをむしばんでゆく。黄色い向日葵のような眩しい彼の笑顔は涙にまみれて痛々しい表情をこらえ損なったような顔をしている。蛍光灯がカチカチと点滅しそのたびにAの息がひゅうひゅうとかすれたものになっていく。死なないで、お願い。鎌が心臓のあたりにぐっさりと突き刺さっていた。どくどくと君のからだを回る血液が体の外へと流れ出す。俺の首に巻いてたやつ、出血部分巻き付けたけどだめ、黄色じゃなくて真っ赤になっちゃったじゃん。ねぇ俺の誕生日にまたふたりで買いにいこうよ。今度はAの真っ赤になっちゃったコートも買ってあげるからさ、ねぇ
涙で滲む視界の奥。誰かが笑った気がした。
でもさ知ってたんだ本当は
ずっとAが、らだのこと好きだって
実は二人も両思いだったなんて
死んでもそんなこと言いたくなかった
俺が「じつはらだ、Aのこと好きなんだって！」とか
言ってたらこんな拗れてなかったのかなあ色々
「これで一生おれのものだ」
ささやくようなこえは一体誰のものなのか。
─────────
ううん。誰も報われなかったナ、この話
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り〜。 - ストーリーが毎回凄くて、短編で読みやすくて飽き性の私でもスラスラ読めました！！なぜ延びないのかとても不思議です。こんな凝った話を作るなら100大変だとは思いますが、更新頑張ってください！ (3月14日 9時) (
レス) @page27 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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