間違いなくあなたはわたしの天使だ 【tn】 ページ19
あなたと見るドラマが好きだった。
くだんない話をして酒を飲むのが好きだった。
あなたとこれから歩んでいくであろう人生について話し合うのが好きだった。
あなたの愛がこもった手料理がこの世で一番すきだった。
『あー、ァ』
掠れた声が響いた。暖かいはずの家には人気はみられず何時もなら聞こえてくるはずの笑い声も談笑する声も、リモコンでぷっつりときられたようなテレビのような沈黙と静寂が訪れていた。その事実に視界が歪んでぐじゅりと鼻がなる。最上階のマンションは二人で悩んで考えて決めたものだった。
しかし今や、服やら、ゴミやらが散乱する部屋に倒れ込む。
あなたがいなくなってから睡眠薬なしじゃ寝られなくなった
会話のない冷たい家にいるのがどうしようもなくつらくなった
これからの人生について考えるのが嫌いになった
あなたのもう食べられやしない料理を恋しく思った
どうして、どうして
大量の睡眠薬を一度に飲み込んで、あぁもういっそしねたらなと思った。ぐちゃぐちゃに濡れた顔もそのままに、神経が狂っているのかそれとも薬に対しての耐性がついてしまったのか。眠気はいつまでたっても襲ってこない。
何気なく開け放った夜の空に
まるい明るい心地よいひかりがみえた。
ばさりと純白のはねが舞い散る。血のように真っ赤なマフラーをまいたそれは
こいにこがれてあいしにあいした
ベランダの柵越しに
柔らかく微笑む彼に手を伸ばした。浮遊感がわたしをつつみこむ。
髪がまとわりつくのもかまわずに彼にだきついた。
わたしのてんし。
───
浮遊感がしたのは髪がまとわりついたのはなぜか。
なぜ彼に抱きつけたのか。
果たして彼は本当に天使だったのでしょうか。
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り〜。 - ストーリーが毎回凄くて、短編で読みやすくて飽き性の私でもスラスラ読めました！！なぜ延びないのかとても不思議です。こんな凝った話を作るなら100大変だとは思いますが、更新頑張ってください！ (3月14日 9時) (
レス) @page27 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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