むらさき 【rdo】 ページ11
正という文字がついていたら猟奇的な表現は含まれていません。
通常の短編集のようなものです。
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「めずらし。手こずってるね」
『手こずるもなにも。まぁその通りか』
書類を片手に珈琲を喉に流し込む。休暇をもらってきたのた。目の前の男性は青い、水を思わせるような透明感のある色の瞳をしていた。正反対に女性は赤く燃えるような瞳。本来Ｗ国にいるはずの彼女が何故敵国で過ごせているのか。理由は明確である。ここが本拠地だからなのだ。すなわちスパイ。裏切り者なのだ。
「暗殺と？情報の漏洩？オマエならぱっぱとやるでしょ心ないし」
『お前に言われたくない』
証拠を残さぬよう、書類に火をつけて燃えくずになったその残骸を足でぐりぐりと踏みつけた。ニット帽をかぶった男性は女性のカップの珈琲に口を付けて啜った。彼女は一瞥したものの、なにもいわず書類を眺めるばかりである。すこし拗ねたように、男性はマフラーにくちをうずめた。
「早く殺してきて。帰ってきて暇だから」
『言われずともそうする』
彼は正直この軍のことも、敵国のことなど眼中になかった。ただ彼女がいるかいないか。必要なものとそうでないものとの判断は基本的にソレだった。だから彼女が首をかっきれば後を追うし、彼女が死んでくれといえば間違いなく命を棄てるだろう。しかし、彼女がそばにいないのはなんとなく安心ができない上、息がしずらかった。
二人あわせてのコードネームは紫。
彼女の赤色の瞳と彼の青色の瞳を意味する。二つが揃えば国は傾く。
「離れるなんて有り得ないよな」
────
愛が重い、ら。
軍パロ。いつもなら任務さっさと遂行して帰ってくるのに
情がわいて殺せなくなっちゃったAさん。
多分何となく許せないし、嫉妬もするんだろうな
運命共同体ってやつ？
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り〜。 - ストーリーが毎回凄くて、短編で読みやすくて飽き性の私でもスラスラ読めました！！なぜ延びないのかとても不思議です。こんな凝った話を作るなら100大変だとは思いますが、更新頑張ってください！ (3月14日 9時) (
レス) @page27 id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
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