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《in 学園長室》
「エッ!?本当にドワーフ鉱山に行ったですって!!?」
『ゴーストによるとクロウリーから魔法石があればシャンデリアが直ると言われ4人は向かったと聞いたが?』
「確かに言いましたが……いやぁ、でも本当に行ったかは判りませんし?何せこの学園の生徒が協力する姿は想像出来ませんし……?」
クロウリーはブツブツと言いながら、何やら手元の書類にサインしていた。目を凝らして見れば単語帳に載っていた“手続き”と言う単語とクロウリーの名前が書いてある。
まさかと、或る悪い仮説が思い浮かび、おまけに嫌な予感もしたが、それらを無視して私はクロウリーの手元を指さした。
『クロウリー。その手元の書類は何だ?』
「何って……退学手続きに関する書類ですが、何か?」
あまりにも普通に__何なら何か可笑しいですか?というような顔で返され、私達は一瞬固まった。
どうやら先程思い浮かんだ悪い仮説も嫌な予感も当てはまっていたらしい。くらっ、と目眩がしたが今はそれどころでは無い。
『……と、とにかくユウ達が本当にドワーフ鉱山へ向かったのか確かめる為にも闇の鏡を使いたいんだ。許可してくれないだろうか』
「おい仔犬、正気か?彼処にはモンスターが居るかもしれないんだぞ」
『例えそのモンスターとやらが強くても子供達の無事の確認が先だ。それに相手に適わない時は蓮の血鬼術で学園に直ぐ飛べる。今は一刻一秒を争う事態である事に変わりない、早く許可が欲しいんだ』
「……判りました、許可しましょう」
「学園長!」
少し捲し立てる様に言えばクロウリーは渋々といった表情で許可を出してくれた。
クルーウェルは反対派なのかクロウリーに対し反論しようとするが、それを見越していたクロウリーは机に両肘をついて顔の前で手を組んで静かに口を開く。
「ドワーフ鉱山へ行く許可を出す代わりに条件を2つ出します。1つ、危険だと感じれば血鬼術と言われるモノで直ぐに戻ってくること。2つ、無理はせず、必ず怪我無く無事に帰って来ること……よろしいですね?」
『!判った。善処する』
「では、早速向かいましょうか」
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【学園コソコソ噂話】
鬼滅の刃の世界について大まかに話を聞いている教師陣+学園長、ゴースト達はAの事を尊敬しており、せめてこの世界にいる内は危険な目になるべくあわせたくないと密かに決意していたらしいですよ?
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ゆり - ありがとうございます!これからもがんばってください!! (2020年8月20日 10時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - ゆりさん» ごめんなさい、書き方が拙くて上手く説明出来ていませんでしたね……; コメ欄で説明するには少し文字数が足りないので本編の方に解説載せます!そして嬉しいコメントありがとうございます、これからも頑張ります^^ (2020年8月20日 0時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 13ででてきたどうして作り話になるのか分からないので解説教えてください!いつも楽しみにしています!がんばってください! (2020年8月19日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - ひめスカーレットさん» 此方こそコメント本当にありがとうございます、迚も嬉しいです。低評価に関しましては矢張り、自身の力不足だと思いますので精進します^^ (2020年8月1日 18時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
ひめスカーレット(プロフ) - 神作品ありがとうございます。低評価する人達は何考えているのでしょうこんなにいい作品なのに (2020年8月1日 12時) (レス) id: b3971a6534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒龍 | 作成日時:2020年3月28日 9時