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《in 談話室》
「今日のお仕事は学園内の清掃です……といっても学園内は広い。魔法なしで全てを掃除し終えることは無理でしょう。ですので、本日は正門から図書館までのメインストリートの清掃をお願いします」
『ユウ、ちゃんと起きないと零すぞ?』
寝ぼけ眼のユウは味噌汁のお椀を片手に船を漕いでいたので起きるように促し、焼き魚にがっついているグリムには緑茶の入ったコップを渡しておく
しかし、まさかグリムがフォークを使うとは……念の為に置いていたのだが、驚いた
「いいですか、ユウくん。昨日のような騒ぎを起こさないよう、グリムくんをしっかり見張っててくださいね」
「自信ないな……」
『ユウなら大丈夫だ、頑張れ』
「はい!」
ユウを励ましつつ、クロウリーに紅茶を淹れたティーカップを出してから自身も白米を一口、口に運ぶ
「そしてAさん。貴方には今日、先生方の手伝いをしてもらいます。職員室へ来ていただければ各自説明があるでしょう。序にその時に自己紹介などもしてもらいますからね」
『判った』
「頼みましたよ。昼食は学食で摂ることを許可します。では、しっかり業務に励むように」
さっき出した紅茶を一気に飲み干してからクロウリーは談話室から去っていった
それを見届けたグリムが二匹目の焼き魚を頬張りながら詰まらなさそうに溜息を吐く
「ちぇっ……掃除なんてやってられねぇんだゾ。オレ様も魔法の授業で、バーン!ドドドーン!ってカッケー魔法打ちまくりたいんだゾ〜」
「掃除が終わったら図書館で勉強しようよ」
ユウが説得するも不貞腐れているグリムは、ぶつぶつと文句を言ったまま聞く耳を持たずに食べ続けていた
それを見て今度はユウが溜息を漏らす
何だかこの二人は年の離れた兄弟のようだ
私は小さく笑みを零して二人の頭をいつもよりは乱雑に撫で上げた
『先ずは学校へ向かう為にも食べ終えないとな?それから給付された服に着替えてこい、制服のままだと動きにくいだろう』
「はーい!」
「わかったんだゾ!」
『ふふっ、元気があって宜しい』
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ゆり - ありがとうございます!これからもがんばってください!! (2020年8月20日 10時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - ゆりさん» ごめんなさい、書き方が拙くて上手く説明出来ていませんでしたね……; コメ欄で説明するには少し文字数が足りないので本編の方に解説載せます!そして嬉しいコメントありがとうございます、これからも頑張ります^^ (2020年8月20日 0時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 13ででてきたどうして作り話になるのか分からないので解説教えてください!いつも楽しみにしています!がんばってください! (2020年8月19日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - ひめスカーレットさん» 此方こそコメント本当にありがとうございます、迚も嬉しいです。低評価に関しましては矢張り、自身の力不足だと思いますので精進します^^ (2020年8月1日 18時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
ひめスカーレット(プロフ) - 神作品ありがとうございます。低評価する人達は何考えているのでしょうこんなにいい作品なのに (2020年8月1日 12時) (レス) id: b3971a6534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒龍 | 作成日時:2020年3月28日 9時