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「はぁ…。狸捕まえるくらいアンタがやりゃいいだろ、センセー」


「オレ様は狸じゃねーって何度言わせるんだゾ!偉大なる魔法士になる男・グリムとはオレ様のことだゾー!」




茶髪の褐色肌の少年に狸と言われて、律儀に毎度毎度そう言われる度に怒るグリムにも少し哀れんでいると、前にスっと一人の眼鏡の男が出てきた




「威勢のいい小動物ですね。リドルさん、お願いできますか?」


「違反者は見逃せないからね。さっさと済ませるとしよう」




どうやら赤髪の少年と協力して捕まえるらしい
腰に下げていた宝石がついている棒状の鍵らしきものを手に、二人はグリムの方へと行ってしまった



その背を見届けていると、羽織の袖部分をクイっと誰かに引っ張られる
振り返れば火のついていた少年が不思議そうな顔をして此方を見ていた




『何か用か?』


「なんでココに女子が居るのか気になってさ!あ、後、その腰の変なやつなんだ?」


「アラ、やっぱり女性であってたのね。狐の面とその上着みたいな服でシルエットがあまり目立っていなかったけれど」




火のついていた少年の言葉に綺麗な少年が反応して会話に混ざってきた
それよりも女が此処に居るのは可笑しいのだろうか?




『これは刀だ。それに確かに私は女だが、此処に居たら変なのか?』


「変も何もここは“男子校”よ?」


『……男子校?』




なるほど、つまり“男しか通えない”学校に、何故新入生として女の私が居たのかを気になっていたのか

上弦の零は随分厄介な所に飛ばしてくれたようだ……何処から説明したらいいか困るな




『気が付いたらその黒い箱みたいな奴の中に居てな……』


「なあなあ、それよりなんでその狐の仮面つけてるんだ?」




好奇心旺盛なのか火のついていた少年は次々に質問をしてくる
確か伊之助にもよく色々なことを聞かれていたなと考えていると、火のついていた少年が不思議そうに首を傾げていた




『ああ、そうだな……強いて言うなら約束したからだ』


「約束?」


『まあ、この話は良いだろう。そろそろリドルとアズールと呼ばれていた少年達がグリムを捕まえる頃合いだろうからな』




この部屋の端の方を見てみれば、丁度二人がグリムを追い詰めていた所だった

9 《冷酷アンサー!》→←7



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ゆり - ありがとうございます!これからもがんばってください!! (2020年8月20日 10時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - ゆりさん» ごめんなさい、書き方が拙くて上手く説明出来ていませんでしたね……; コメ欄で説明するには少し文字数が足りないので本編の方に解説載せます!そして嬉しいコメントありがとうございます、これからも頑張ります^^ (2020年8月20日 0時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
ゆり - 13ででてきたどうして作り話になるのか分からないので解説教えてください!いつも楽しみにしています!がんばってください! (2020年8月19日 22時) (レス) id: ea414cb9ae (このIDを非表示/違反報告)
黒龍(プロフ) - ひめスカーレットさん» 此方こそコメント本当にありがとうございます、迚も嬉しいです。低評価に関しましては矢張り、自身の力不足だと思いますので精進します^^ (2020年8月1日 18時) (レス) id: b77228759e (このIDを非表示/違反報告)
ひめスカーレット(プロフ) - 神作品ありがとうございます。低評価する人達は何考えているのでしょうこんなにいい作品なのに (2020年8月1日 12時) (レス) id: b3971a6534 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒龍 | 作成日時:2020年3月28日 9時

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