元帝光中の裏切られ美少女は烏野に行く2 (ページ24)

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69話ページ24

黒子

黒子｢なら良かった.....｣

武田｢あの、黒子くんに聞いてもいいですか？｣

黒子｢何をですか？｣

武田｢彼らのこと.....どうしてそういうふうになってしまったのか｣

黒子｢分かりました。
多分大体はAと同じだと思います。｣

僕は中学の時のことを語った。

黒子｢初めは普通の部活でした。一軍二軍三軍に別れていました。一軍に集まった人、それも1年で集まった人達のことをキセキの世代と呼ばれました。それから僕も一軍に入り、黄瀬くんが入り楽しく普通に部活をしてました。
ですが２～３年のある日キセキの世代の中の1人の能力が覚醒してしまいました。｣

武田｢それは悪いことなの???｣

黒子｢いえ別に悪いことではないです。ですが、覚醒したことによって驚異的なパワーを得ることができたんです。｣

武田｢なんほど.......じゃあもしかして青峰くんが言ってた...｣

黒子｢そうです。
青峰くんも覚醒しました。キセキの世代はみんな覚醒したんです｣

武田｢てことは黒子くんも？｣

黒子｢まぁ一応.....ですが僕の力では彼らを止めることが出来なかった。僕は影だから.........
光である青峰くんが堕ちてしまったから.....
そこでAは皆が練習に戻ってくるように説得しました。ですがダメでした｣

武田｢.........｣

黒子｢ある日青峰くんが1体1でAが勝てたら練習に参加してやると言ったのです｣

武田｢今日みたいな？｣

黒子｢そうです。Aの足が折れやすくなったのもこの日からでした.......｣

武田｢え？で、でもAさんは普通に1体1をやってって.....｣

黒子｢思い出したくなかったんですよきっと。
試合の結果は今日の様に負けてしまったんです。それでも彼女はくじけず無理矢理笑顔を作って部活にいてくれました。そして最後の大会で......｣

武田｢ゾロ目のやつですか...｣

黒子｢そうです...僕も怪我をして最初からは見れてなくて結果だけ見た形だったんですけど.......酷かったですあいつら.......｣

武田｢.........｣

黒子｢散々Aにお世話になってるくせに｢お前は用済みだ｣とか｢お前の力などなくても勝てるのだよ｣だとかふざけたことばかり言いやがって.....｣

武田｢それは酷い.........｣

黒子｢彼女はずっと一緒に過ごしていたからこそショックが大きかった。だから今僕は大会で彼らを倒し日本一になって見返してやろうとしているんです。｣

武田｢うん、いい心がけだ｣

｢先生！月影さんが起きましたよ｣