【ツイステ】ワケあり女子校生異世界に行く

1話 ページ3

ユウ


.....音がする


ユウ「(この音は.....？)」


｢やべぇ。そろそろ人がきちまうゾ。早いところ制服を.....うーん！！！この蓋、重たいんだゾ。
こうなったら.....奥の手だ！ふなﾞ〜それ！｣


ユウ「うわ！」


何かから放り出されて、冷たい床に倒れ込む。


ユウ「.......つ」


恐る恐る目を開ける。


そこは僕の部屋ではなくまったく知らない場所だった。


暗い場所に淡く光る緑色の灯り。
どういう仕組みなのか、宙に浮く棺桶のような物体。
そして、中央には大きな鏡。


「さてさて、お目当ての.......って、ぎゃああああああ
」


ユウ「ﾋｯ.....」


「オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」


ユウ｢なんでと言われましても.....｣


......っていうか


ユウ「し、しゃべる狸!?」

グリム｢誰が狸じゃー！！！！
オレ様は“グリム様”なんだゾ！｣

ユウ「グ、グリムさま？」

グリム｢まぁいい。そこのニンゲン！オレ様にその服をよこすんだゾ！｣

ユウ「え」

グリム｢さもなくば.....丸焼きだ！｣

ユウ「え、ちょっ、待って待って！僕丸裸になっちゃうじゃん！」

グリム｢じゃぁ、上着だけでもいいゾ｣

ユウ「(プライドというものは無いのか!?)」


口から青い炎を吐きながら僕に近寄る喋る狸。

体が思うように動かない。


誰かっ

ユウ「だ、誰か助けて!!」

その時、一つの棺桶の扉が勢いよく開いた。

その人影は棺桶から出ると、此処に向かって来て、喋る狸に、

『セクハラはいけませんっ！』

グリム｢ふなﾞっ!?｣

と喋る狸をチョップしてからのホームラン

ユウ「ええええええええええ!?」

突然起きたことにただただ驚く。

その子は綺麗な白い髪を持った女の子だった。

その子は僕の手を引っ張る。

『立って！』

ユウ「え？」

『逃げるよ！』


綺麗なオッドアイが僕を映した。


グリム｢おい！待つんだゾ！｣

『誰が待つかセクハラ狸！』

グリム｢オレ様は狸じゃないゾ！｣

ユウ「(セクハラは否定しないんだ)」





喋る狸はまた青い炎を吐く。

僕は女の子に手を引かれるがまま炎をよけ、棺桶だらけの部屋を飛び出た。

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