ハッピーエンド(?) ページ17
Aside
さ「ねぇ…Aは俺の事どう思う?」
ナイフを眺めながらさとちゃんはそう、私に聞いた
『どう思うっ…て』
私はなんて言っていいのか分からなかった
怖い?
人をもう殺さないで?
…別れよう?
無理だ
そんなこと…言えるはずがない
怖いから言えないんじゃない
私が別れたくないから別れようって言えないんだ
私は…思ったよりさとちゃんに依存していたんだ
『好き…大好き!』
そう言って私はさとちゃんに近寄った
そしてナイフを地面に落とし、ドラマであるみたいにナイフを足で蹴って遠くへ飛ばす
そして彼を優しく抱きしめた
さ「…そっか」
それからの記憶が無い
最期に聞いたのはさとちゃんの少し寂しそうな声
〜
あれから何日…いや、何ヶ月?…それとも何年?分からないくらい経った
いや、もしかしたらまだ1週間も経ってないかも
あの後目を開けたら窓ひとつもない薄暗い部屋にいた
でも匂いと間取りでどこかわかる
ここは私たちの家の3階
…さとちゃんに立ち入りを禁止されていたあの部屋だ
防音になっていて声も届かない
窓もなくて外も見れない
…朝か夜かもわかんない
扉にはたくさんの南京錠
…ふふwそんな事しなくても逃げないのに
私のさとちゃんへの気持ちは大好きなんかじゃおさまらないから
南京錠をいじる音がして愛しい彼が来たことを知らせる
『…おかえり、さとちゃん』
私はニコリと微笑んだ
さとちゃんだけにしか見せない笑顔
自分の出来る最高の笑顔をさとちゃんに向ける
さ「ただいま」
そうして私のおでこに軽くキスを落とすさとちゃん
『ふふふ…なんか恥ずかしいね』
さ「そう?…Aは俺の事、どう思う?」
『大好き…なんかじゃない、愛してる』
さ「うん、俺も愛してる」
そうして今度は私の唇にキスを落とした
私たちの愛の重さのてんびんは釣り合った
ハッピーエンド(?)〜釣り合ったてんびん〜
バッドエンドNo.1※グロいかもです→←知らないフリNo.15
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azusa(プロフ) - 優@青い彗星さん» ありがとうございます!こう言って頂けて嬉しいです!頑張りますね! (2019年8月25日 9時) (レス) id: 569ecf34b4 (このIDを非表示/違反報告)
優@青い彗星 - さとみくんのヤンデレ感がすごくイメージできてとてもいい小説だと思います!応援してます!頑張ってください(^-^)/ (2019年8月25日 4時) (レス) id: 54313a5dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:azusa | 作成日時:2019年8月21日 22時