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知らないフリNo.14 ページ15

さとみside


あぁ、まさかまたこれを使う時が来るとはな


俺はあいつを殺した時に使ったナイフを手に取った


すぐに捨てると怪しまれるかもと思って


その事件のほとぼりが冷めてから捨てようと思って取っておいていたこのナイフ


あいつの返り血は着いたままだ


だって、このナイフでまた同じことを繰り返すとは思ってなかったから


深夜、俺は同じように家を出た





Aside


同窓会が終わった頃、さとちゃんが迎えに来てくれて一緒に帰った


私は疲れ果ててベッドでぐっすり寝ていたのだが


玄関の扉が開く音に目を覚ました


『さと…ちゃ?』


玄関の見える位置に向かうとさとちゃんの靴だけが消えていた


『まさか…!』


私は寝ぼけた頭で勢いに任せて家を飛び出した


行先はもちろん、友達が教えてくれた一ノ瀬くんの家


万が一のため聞いといてよかった


肌寒い夜風に吹かれてだんだん寝ぼけていた頭が冷めてくる


そして立ち止まった


私が行ってどうする?


どうなる?


もし私の予感が的中していたとして…だよ?


どうすんの?


人殺しの現場に立ち会うつもり?


…というか私の勘違いなんじゃないの?


コンビニ行ってるだけだったら?


さとちゃんが帰ってきた時私がいなかったら?


きっとさとちゃんを心配させちゃう


そう思って引き返そうとした


…が、やっぱり私は走り出した


止めなきゃって思った


理由なんてなかった


さとちゃんがそこにいる気がした

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azusa(プロフ) - 優@青い彗星さん» ありがとうございます!こう言って頂けて嬉しいです!頑張りますね! (2019年8月25日 9時) (レス) id: 569ecf34b4 (このIDを非表示/違反報告)
優@青い彗星 - さとみくんのヤンデレ感がすごくイメージできてとてもいい小説だと思います!応援してます!頑張ってください(^-^)/ (2019年8月25日 4時) (レス) id: 54313a5dac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:azusa | 作成日時:2019年8月21日 22時

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