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知らないフリNo.11 ページ12

Aside


あれから数ヶ月が経ち私の心の傷口も塞がり始めた頃


私は高校の同窓会に誘われた


高校ではみんな仲良くて楽しくて


大好きな友達も沢山いるから私は行くという選択肢以外考えられなかった


そしてさとちゃんに了解を得ずに返信をしてしまった


『さとちゃん』


私はさとちゃんに話しかけた


さ「あれ…?今日はなんかよそ行きな格好だね…?」


普段着ないような服を着ている私をみてさとちゃんは怪訝そうに言った


『んふふ、気付いた?今から同窓会に行ってくるね!』


私は普段着ないワンピースにテンションが上がって一回転して見せた


さ「え?同窓会?」


『え?あ、うん…』


普段は聞かない彼の少し低めの声に少し肩がはねる


さ「なに?それ、男もいるんでしょ?」


『いや、まぁ…そりゃ…ねぇ?』


私は彼に恐怖を覚えてぎこちない返事をしてしまった


何を言われるのだろう?


そう、少し怯えていると


さ「いっちゃやだ…」


少し頬を膨らませて私の服の袖を掴んでさとちゃんは言った


私は予想外の反応に戸惑いつつも返事をした


『え、えっと…さとちゃ?』


さ「…」


黙って座ったまま私を強く抱きしめるさとちゃん


か、可愛い…


そう思って思わず口に出しそうになるが言葉を飲み込む


怒られちゃいそうだし…ね?


『でもさとちゃん…もう約束しちゃったから…ね?』


そう言うとさとちゃんは


さ「…」


案外すんなりと首を縦に振ってくれた


さ「どこ…?どこのお店?」


『んっとね…ここ』


私はスマホでお店を調べてさとちゃんに見せた


さ「…個室…じゃないんだ」


怪しく目を細めてそういうさとちゃんに少し引っかかりつつも


私は玄関に向かった


さ「もう行くの?」


『うん!時間に間に合わないからね』


さ「そっか…いってらっしゃい」


少し寂しそうに笑みを浮かべて手を振るさとちゃんに私は小さく手を振り返して


家を出た

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azusa(プロフ) - 優@青い彗星さん» ありがとうございます!こう言って頂けて嬉しいです!頑張りますね! (2019年8月25日 9時) (レス) id: 569ecf34b4 (このIDを非表示/違反報告)
優@青い彗星 - さとみくんのヤンデレ感がすごくイメージできてとてもいい小説だと思います!応援してます!頑張ってください(^-^)/ (2019年8月25日 4時) (レス) id: 54313a5dac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:azusa | 作成日時:2019年8月21日 22時

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