知らないフリNo.10 ページ11
Aside
私は分かっていた
直樹を殺したのは私の大好きな彼氏だってこと
あの深夜に来た一通のLI〇E
直樹の遺書とでも言おうか
あのメッセージが送られてきた時
ちょうど私の隣からさとちゃんが消えた時だった
その時は寝ぼけた頭で考えに考え
コンビニにでも行ったんだろうって思ったけど
よくよく考えたらこんな偶然が…あるものだろうか？
もしかしたら…
何度も何度も考えた
でもある日、確信となるものが…決定的な証拠を
私は見つけてしまったのだ
ある日、さとちゃんが出かけていた時
さとちゃんに褒めてもらいたかった私は
さとちゃんの部屋を掃除しようとさとちゃんの部屋に入った
部屋の隅々まで掃除機をかけて雑巾をかけて…
ある程度綺麗になってさとちゃんの部屋で落ち着いていた時
ブーブーとスマホのバイブ音のようなものが小さい棚の引き出しから聞こえた
もしかして、さとちゃん忘れてったのかな？
そうだったら届けなくちゃ
そう思って私は引き出しをあけた
するとそこには少しだけ見なれたカーキのケースのスマホが入っていた
どう見てもさとちゃんの可愛らしいピンクのスマホじゃない
ならなんだ？
私は恐る恐るスマホの電源を付けた
そのスマホには幸いロックはかかっていなくて
たくさんのLI〇Eの通知が来ていた
『まさか…ね』
カーキのスマホ
たくさんの“元クラスメート”からのLI〇E
…ずっと一緒だった
直樹のスマホで間違いはなかった
でもなんでこんな所に？
私は気づいていた
気づいていたけど…
『な、なんで…だ、ろ？』
知らないフリをした
私はスマホを元の位置に戻して
そっと部屋を出た
さとちゃんが直樹を…？
いやいや、理由がない
理由…理由…
ある、あった
人一倍独占欲の強いさとちゃんが直樹を殺した理由…
“私のせい”だ
そのあとしばらく私は震えが止まらなかった
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azusa(プロフ) - 優@青い彗星さん» ありがとうございます！こう言って頂けて嬉しいです！頑張りますね！ (2019年8月25日 9時) (
レス) id: 569ecf34b4 (このIDを非表示/違反報告)
優@青い彗星 - さとみくんのヤンデレ感がすごくイメージできてとてもいい小説だと思います！応援してます！頑張ってください(^-^)/ (2019年8月25日 4時) (レス) id: 54313a5dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：azusa | 作成日時：2019年8月21日 22時
