神々のお遊び【stpr】

神々は願う ページ3

ななもりside


じ「はぁ…」


天から所謂“この世”を見下ろす橙色の神、ジェルくん


な「どうしたの？」


俺、紫の神であるななもりは彼に尋ねた


けど、俺はちゃんとわかっている


彼のため息の理由を


じ「あーもう！なんで俺たちは人間になれないん！？」


そう言ってドガッとソファに腰を下ろすジェルくん


俺もこの世とやらを見下ろしてみた


…何億ともいるこの人の中で俺たちの目に映るのはたった1人の小さな少女だけ


1目パッとこの世を眺めるだけですぐに見つけられちゃうんだ


すごいよね


あの子には何かしらのパワーがあるんだと思う


だって、こんなにも俺らを魅了させるんだもの


俺は天から眺められるだけで十分


いつもそう言ってはいるけど


やっぱり俺にだって欲はあって


Aを近くで眺めたい


Aとおしゃべりしたい


仲良くなりたい…


ってこんなにも欲があるの


俺だって我慢の限界


俺はつまらなそうにゲーム機をいじったりしている他の神々を見た


ほんとにこれだけ見るとほんとに神？って感じだよねw


な「みんな、人間界に行こう」


といっても上には上がいるってもんで


6色の神々の上にもまたさらに神がいるんだよね


大神っていういたってシンプルな名前なんだけど


その神の許可がないと俺たちの自由に神の国から出られないんだよね


り「そんなことできるの？」


ゲームを観戦していたのを辞め俺の方に来た赤の神


莉犬くん


な「だーかーら！今から頼みに行くんでしょうが！」


さ「えっ！？大神に！？」


こ「え〜やだ…あの神怒らせたら怖いんだもん…」


ゲーム機を放り投げてこっちに来た


桃色の神と青の神


ほんとめんどくさがり屋だな〜


な「だって今日で1000回目のお祈りだよ？大神も懲りてくれかもじゃん」


る「行きましょっか！」


以外にも乗り気なのは黄色の神、るぅとくん


よーし！行こう！


俺は乗り気でない神々を無視して出かける準備をした

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