全てを否定された私は…【stpr】

電車 ページ47

ジェルside


今日は朝から6人で集まって


家から少し離れた駅に来た


いつも寝坊して遅刻するころんも


今日は1番に起きていた


相当Aのことが気になってるんだろう


まぁ、それは俺も同じなんやけどな


で、予定よりも早く駅に着いてしまったわけなんやけど…


待つんかな？それとももう出るん？


な「ちょっと早めに出る？それでも俺はいいけど…」


こ「うん、いいと思う」


る「できるだけ混む前に…それもいいですね」


さ「あっちに着いてから行動の時間増やせるからいいかもな」


じ「よし、じゃあ行くか？」


り「そうだね、行こう」


俺たちは慣れない切符を買って1つ早い電車に乗った


〜


莉犬side


いつもめちゃくちゃ混み混みの地下鉄に乗ってるからか


電車はとても空いて見えた


ほとんど人もいないし


でも地下鉄よりははるかに遅くて


なんか外の景色がだんだんと変わってくのが面白く見えた


初めはビルとかがぽつぽつとあったけど


今じゃもうほとんどが畑だ


なんの植物なのかは俺には分からないけど


開けた窓からなんとなーく植物の香りがするのが分かった


いつも俺たちが嗅いでる都会の香りとは全く違う自然の香りだった


犬っぽいって？


こんな時に冗談やめてよねw


電車の一定のリズムに何となく瞼が閉じそうになる


でも閉じようと思うとAちゃんが思い浮かんで


不安になって


またまぶたが開いてしまう


その繰り返し


俺たちは…


俺たちの力で


大切な人を守ることは出来るのだろうか？

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