全てを否定された私は…【stpr】

最後の置き手紙 ページ42

るぅとside


ころちゃんと莉犬と僕は隣の家…


つまり、Aちゃんの家に


鍵は開いていて


それなりの家具は残っていて


コンセントは全部抜いてあった


必要最低限のものを持ってどこかに行った感じ


Aちゃんの家に初めてはいるのがこんな形になるとは


誰も思ってなかっただろうな


ちなみに大人組はAちゃんの目撃情報とか集めてます


さすがに監視カメラの映像とかは無理なので


近隣の人への聞き込みだけですが


そして僕達は家の中に何か手がかりがないかを探しに来ました


る「何かありそうですか？」


り「鍵は開いてたし鍵も玄関に置いてあるね」


そう言って莉犬はAちゃんが持っていた覚えのある


少し控えめなキーホルダーのついた鍵を手に取って


ジャラジャラと鳴らした


鍵を置いていった…


帰ってくることは考えてないということだろうか？


Aちゃんには帰る場所があるということ…？


実家？それともどこかのアパートにでも住んでるの？


どこで何をして生きてるんだろう？


もしかしたら…いや、不吉なことを考えるのはやめとこう


もしかしたらこの世にはもう居ないんじゃないかなんて


そんなの…


り「ねぇ！見てこれ！」


莉犬がリビングのテーブルの上を指さして言った


る「なになに？」


僕はその傍による


そこには1枚の丁寧に折りたたまれた紙があった


る「なにそれ…？」


り「いや、分からないけど…なんか手がかりになるかなーって」


そう言って莉犬が紙を開く


そこには丁寧なAちゃんの文字で書かれた手紙があった


〜


最近、私の生活が“普通”じゃない


普通じゃなきゃ嫌われる


普通じゃなきゃ省かれる


どうも人間はみんなと一緒がお気に入りらしい


だから普通じゃない私は


私として楽しむことも捨てて


普通になろうって努力した


結果みんなを欺いて普通を偽って普通に生きてきた


でも私が仲良くなったあの6人は


いい意味で普通じゃない


だからか私も一緒にいるうちに


普通を繕うのを忘れてしまっていた


だけど私はみんなみたいにいい意味の普通じゃないにはどうもなれないようです


だから私は…


みんなとは距離をおこうと思います


〜


ってね

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