全てを否定された私は…【stpr】

隣のヤギは人気者 ページ4

Aside


隣の青髪の男子出席番号1番が自己紹介を始めた


こ「えっと〜青野ころんです！え〜…ってこれ何言えばいいの！？莉犬くん！？」


り「うえっぁ！？俺！？」


青野さんが青野さんの後ろの席の“莉犬くん”と呼ばれた人に助けを求めた瞬間


教室中が笑いに満ち溢れた


正直私には何が面白かったのか分からなかった


だけどみんなに合わせて適当に笑っておいた


り「え〜…好きな物とか言っとけばいんじゃない？」


それに対して真面目に答える赤髪の可愛い男の子


こ「おっけ〜！ありがとわんわん！」


り「その呼び方やめろw」


また教室が笑いに包まれる


そしてやっぱり私も適当に笑う


何が面白いのかはさっぱり分からないけど


こ「えっと〜好きな色は青！好きな女の子のタイプは顔が可愛い子！

よろしくお願いします！」


…え？


え？なんでみんな何も突っ込まないで笑ってんの？


…やっぱり私がおかしいだけ？


先生もなんで何も言わないんだろう？


私がちょっとズレてるだけ？


先生「じゃあ…次！」


り「はい！」


そう言って元気よく立ち上がったのはさっきの赤髪の男の子


その瞬間鼓膜が破れそうなほどの大歓声が…


てかこの子も耳塞いじゃってんじゃん


私はこのあまりのうるささに“普通”になることを忘れていた


これが後に私の人生を変えることになるのだが


それはまた別の話


り「赤井莉犬です！好きな物は可愛いぬいぐるみです！

えっと〜…よ、よろしくお願いします！」


またも上がる歓声


無理無理( ˙-˙ )


こんなでかい声出ないから


諦めよ←


私はここでいちいちみんなに合わせて叫ぶのをやめた


赤井さんのあざとさ満載の自己紹介が終わって何人かの自己紹介が終わった


そして次


私の通路を挟んで隣の茶色にほのかに黄色がかった髪色の男の子


る「黄衣るぅとです！好きな物は…ピカチュウです！」


めちゃめちゃショタボで自己紹介を終えた黄衣さんに


青野さんがつっかかった


こ「るぅとくんピカチュウのことものだと思ってるのぉ！？」


る「あ、いやそういうわけじゃ…」


こ「本当は可愛く見せるだけの道具なんじゃないの〜？w」


冗談半分のそのやり取りが面白くて


私は素でみんなと同じタイミングで笑うことが出来た


それが何より嬉しかった


〜


おまけ(？)


る「違います！作者がキャラクターって打つの面倒くさがっただけです！」


り「るぅとくん…めたいよ」

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