全てを否定された私は…【stpr】

続き ページ28

さとみside


ほんと、意味わかんない


勝手に喋って勝手に帰って


挙句の果てにはなにあれ…


もっと人を頼れって…


そんなの分かってるよ…分かってるけどさ


もっと素敵な出会い…か


…正直さあいつが気になってる俺がいる


でもこれはあいつが言ったようにきっと


恋愛的な意味じゃなくて人間として面白いなぁって思うやつなんだろうな


なんかさあいつの言ってること全部正論で


何も言い返せなくなる


それがなんと無く心地いい


さ「はぁ…もう」


俺は立ち上がって屋上への階段をかけ降りていった


そして


『わぁっ！？』


こいつに思いっきり後ろから抱きついてやった


『な、なんですかさとみ先輩…』


だるそうに話すこいつ


たしか名前は蒼井A


さ「俺さ…頼るよ、お前のことは信じるよ」


そう言って小さな背中に顔を埋めると


『いいですよ…？ん？こういう場合はありがとうございます…？』


って独り言を言いまくり出すA


はぁwさっきまで冷たくしてた自分が馬鹿らしくなるぐらい


こいつ面白いじゃんw


まぁ、ほかの奴らが興味持ってんのも何となくわかってきたわw


さ「ってことでよろしく」


『よろしくお願いします…それより階段危ないんで離してください

落としますよ←』


さ「え、やめる」


俺は大人しくAから離れた


いや、階段から落とされるのは普通に嫌だわ


〜


莉犬side


おー！上手くいったっぽい！？


あのさとみくんの心を開かせられるって相当だと思うよ


多分Aちゃんぐらいだと思う


やっぱり面白い子w


でもなんだろ…


ちょっとモヤモヤするんだよなぁ…


なんでだろ


さとみくんが抱きついてるから？


いやいやいや！


俺には関係ないでしょ！？


う〜ん…


まぁいっか！


あとでAちゃんになでなでしてもらお←そんなキャラだっけ？

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