全てを否定された私は…【stpr】

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Aside


『そんなことがあったんですね…』


私はなんとなく自分がこの場にいるのが恐ろしくなって今にも逃げ出したい気持ちだった


さ「それから俺は女が無理なんだよ

キャーキャー騒いでうるさくて気持ち悪い」


あー…なんか申し訳なくなってきた


『ごめんなさい』


さ「…は？」


なんの事かわからないような顔で私を見つめるさとみ先輩


それもそうだ


『私が屋上にきたの、偶然じゃないんです』


さ「それってやっぱり俺目当てで…」


間違ってない…間違ってないけど！


そういう意味のさとみ先輩目当てじゃないんだよな…


『あながち間違ってないんですが…聞いてくれます？』


さ「…まぁ、俺も聞いてもらったしな」


『ありがとうございます』


そう言って私はお弁当を置いて姿勢を整える


『実は私、さとみ先輩が気になってたんです

あ、恋愛的な意味ではなく

ただ…なんというか

意味もわからず無視されてるのがなんとなくモヤモヤしてて…

理由が知りたかったんですよ』


さ「ふーん…で、理由は分かったんでしょ？」


『まぁ、はい』


さ「じゃ、もう喋んなくていいじゃん」


そう言ってまたお弁当を食べ始めるさとみ先輩


はぁ、また振り出しじゃん…


ま、今日はこれ以上無理っぽいし…帰るか


そう思って私はお弁当を包みにしまって屋上を去ろうとしたところで


立ち止まった


『さとみ先輩』


さ「なに」


『さとみ先輩はもう少し人を頼った方がいいです

1人で溜め込みすぎです

余計なお世話なのは重々承知の上で言わせて頂きます

さとみ先輩ならもっともっーと素敵な出会いがこれから絶対にありますから』


やっぱり1人で溜め込むと潰れちゃうから


…私みたいに…ね


そういうことにだけは絶対になって欲しくないから


お節介って言われてもいいよ


別に


さとみ先輩が幸せを見つけられるなら

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