全てを否定された私は…【stpr】

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Aside


赤井さんが私に合図を送って屋上を出たのを確認して


私は偶然を装って屋上に


ガチャ…


ふ〜…涼しいな


やっぱり屋上ってのはいいよね


なんかさ…1人になれるって言うか…


自由になれるって言うか…


まぁ、そんなことはどうでもいいんだけど


あ、さとみ先輩いた


私は目を見開いているさとみ先輩に軽く会釈をして少し離れた場所に座る


そしてお弁当の包みを丁寧に開く


時々ちらっとさとみ先輩を見ながらね


私を見つめて眉間にシワを寄せているさとみ先輩


ほんと、わかんないなぁ…この人は


さ「…なんで居んの？」


長ーい沈黙を破ったのは意外にもさとみ先輩だった


『なんでって…私だって屋上で食べたりしますよ』


だって屋上無料開放してるんだもん


まぁ、中庭の方が人気で屋上はほとんど人いないけど


私は人いない方が好きだから


変わってるって言われるのもこういうとこなのかなぁ…


あ、だめだ


そういうこと考えると涙が出てくる


私は普通じゃないんだって思っちゃう


私は卵焼きを1口、口に放り込む


そして空を眺める


そうすると私に少し警戒をしつつもお弁当に手を付け始めたさとみ先輩


私に気を取られすぎて赤井さんのこと忘れてるっぽいよね←


さ「で、なに？何目当てで屋上きたの」


『この静けさですかね？私、人多いとこがどうもダメみたいで』


そう言ってたこさんウインナーをかじる


たこさんウインナー昔から大好きなんだよね


子供っぽいってよく言われるけど


さ「お前さぁ…友達いねぇの？」


そう言って冷たくため息をつくさとみ先輩


『いますよ？もちろん。

でも、相手がどう思ってるかなんてわかんないじゃないですか

だから私は相手から来ない限りは自分から動かないんですよ』


今だってそうでしょ？


さとみ先輩が話しかけてこない限り私は何も言わないでしょ？


さ「ふ〜ん…」


そう言って私と同じように空を眺め始めるさとみ先輩


どうやら少しは私に興味を持ってくれたみたい


続く

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