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個性を殺して生きてくって決めた ページ3

Aside


『あーあー…』


私の“個性”であるこの高い声


それをわざと低くする


低くって言っても限界があるのだが


できるだけ低く…みんなと同じように


この声にもだんだん慣れてきたところだ


そして滑舌を良くするためのトレーニングをする


あまり良くなってる感じはしないけど


まぁ、あんま喋んなければいいだけの話


背が低いのは…どうにもできないからそのままだけど


さすがに学校にハイヒールやらシークレットブーツなんて履いていったら


もっと“普通”じゃなくなるからねw


そしてこれも私の“個性”であろうか


くるんくるんとしたくせ毛も


何分もかけてストレートに直す


これについてなにか言われたことは無いのだけども怖いから


そしてあんまりしたくない“メイク”とやらの化け道具も


みんなの“普通”に合わせてする


メイクした方が可愛くないなんて分かってる


だけど可愛くみられたいわけじゃないんだし


別に虐められなければどうだっていいんだけど


私は制服を確認して靴を履いて玄関のドアを開ける


今日も私は“普通”を目指して生きる


もう本当の私なんていないんじゃないかな?


私の“個性”なんてないんじゃないかな?


でももういいの


いっそのこともっともっと…粉々にして


空にとけてしまえばいいのに


なんて思いながら青くすきとおった空を見上げる





先生「え〜おはようございます!今日からこのクラスの担任の○○です!」


元気そうな女の担任


でもいざとなると逃げそうな…計算高そうな人だな〜


ちょっと無理かな


先生「それじゃ、自己紹介!出席番号1番から!」


?「はい」


だるそうなガサガサの声


私の隣の席の青髪の男子が面倒くさそうに席を立つ


その瞬間女子から悲鳴のような歓声が巻き起こった


うるさい…


そう思って一瞬顔をしかめたが


これでは“普通”じゃなくなってしまう


そう思ってハッとした私は


小さい声で歓声を上げておいた


こんな小さな声誰も気づかないだろうけど


でもいいんだ


自分が“普通”になれてるって言う実感が感じられれば

隣のヤギは人気者→←否定され続けたもの



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azusa(プロフ) - こたぬきよりのcrewさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2019年7月25日 8時) (レス) id: 569ecf34b4 (このIDを非表示/違反報告)
こたぬきよりのcrew - 面白いです!続きが気になります!更新頑張ってください! (2019年7月25日 8時) (レス) id: d73a6f0aa2 (このIDを非表示/違反報告)
みかんジュース - azusa〜ストーカーかよぉ〜wまたまたこっちでも冗談を言うリア友 (2019年7月21日 16時) (レス) id: c8017d4b2e (このIDを非表示/違反報告)
りもこんぬ - 最後でりいぬくぅぅんってなったキモいやつです (2019年7月16日 22時) (レス) id: 3a0ab8cfdc (このIDを非表示/違反報告)
azusa(プロフ) - みかんジュースさん» ストーカーかよ←とか言いながらみかんの作品読んでるリア友 (2019年7月15日 9時) (レス) id: 569ecf34b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:azusa | 作成日時:2019年7月8日 21時

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