バッドエンド作成委員会【stpr】

糸が解ける時 ページ45

莉犬side


る「これから話すこと…莉犬が信じてくれるかわからない

だって僕だって未だに不思議すぎて…理解が追いつかないんだ

だけど…そんなでも！信じてくれる…？」


ものすごく不安そうな顔で俺を見つめるるぅとくん


…大丈夫


俺は信じるって決めたんだ


俺は…


り「信じるよ…

だって本当にあんなことしたいと思ってしたなら

俺を助けたりなんかしないよ」


俺はるぅとくんの目を真っ直ぐ見つめてそういった


すると一瞬驚いた顔をしたあと


るぅとくんはいつもの優しいの笑顔を俺に見せた


る「僕…あの時体が言う事聞かなくて、僕の意志通りに動かなくて

それで…それで莉犬を…」


話しながらあの時を思い出したのか泣きそうになるるぅとくん


そっか


るぅとくんも苦しかったんだ


俺だってもちろん苦しかった


だけど1番苦しかったのはもしかしたら…るぅとくんなんじゃないかな？


だって…


俺がるぅとくんの立場なら俺はもう生きてけないレベルで悔しくて


悲しくなるだろう


り「るぅとくん」


る「…はい」


り「ごめんね」


る「え…？」


るぅとくんはしばらく驚いた顔をしたあと


少し目に涙を浮かべて俺に飛びついてきた


り「わっ！って、るぅとくん！？」


る「莉犬…莉犬…ごめん…ありがとう」


り「なんで泣いてるのさ〜w」


そうしてるぅとくんの頭を撫でる


よし、あとは


“みんなで脱出するだけ”


なんて


甘い考えをしていた自分を殴ってやりたい

番外編(本編ではないです)※シリアス→←火の中の宝物

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す