検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:34,961 hit

彼女のあやつり人形 ページ16

るぅとside


僕が気付いた時


クラスは授業中だった


でも知ってる人は一人もいなくて人数も少なくて


莉犬も同じクラスにいなかった


そして休み時間、僕は莉犬を探しに行こうと廊下に出た


その時だった


『さぁ、アクションを起こしましょう…?』


蒼井さんの声だ、蒼井さんの声が僕だけに聞こえた


頭の中で響くような声


僕はクラっときて少しふらついた


が、次の瞬間


何事も無かったかのように真っ直ぐ歩き出す僕


いや、僕じゃない…!


何かに操られている…?


僕の体は僕の意思では動かない


まるでロボットかのように真っ直ぐ進む


なに…これ


不思議な感覚に戸惑いつつも僕が着いたのは体育館裏


…僕、虐められんのかな?


なんて軽い考えをしていたんだ


り「痛いッ…!」


莉犬!


これは莉犬の声だ


僕は直ぐに莉犬のところに駆けつけようと思った


でも体は言うことを聞かなくて


男子に髪を引っ張られた莉犬が僕の前に来る


り「るぅ…とくッ…ん」


すぐにでも助けたい親友がいるのに…僕は全く動かない…どころか









操られた僕の体は莉犬を殴っていた


やだっ!やだっ!


こんなことしたくない!


こんなこと望んでないのに!


なんで辞めないの!僕ッ!


り「るぅとく…ガハッ」


あぁ、なにこれ…


莉犬に「逃げて」って言いたいのに口も顔も動かなくて


勝手に不気味な程に口角が上がって


…いやだ!こんなの…僕じゃないのに…


何故か涙は流れなくて僕は操られるがまま


ただ莉犬を殴ることしか出来なかった


ほんとバカ


こんな操りにも勝てないなんて


大事な人を傷つけてしまうなんて…


僕は自分の弱さを実感して…“死にたくなった”

バッドエンドの始まり→←6人の合流



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
86人がお気に入り
設定タグ:stpr , バッドエンド
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

azusa(プロフ) - いちごパフェさん» 蒼井さんと遠井さんwww確かに読み違えそうですねw更新頑張りますね! (2019年7月8日 7時) (レス) id: 569ecf34b4 (このIDを非表示/違反報告)
いちごパフェ(プロフ) - ↓話の感想じゃなくてすまぬ。この作品とっても大好きです!更新頑張ってください!続編も楽しく読ませて頂きます!! (2019年7月7日 22時) (レス) id: 12100336d7 (このIDを非表示/違反報告)
いちごパフェ(プロフ) - ジェルくんsideの時、蒼井さんを遠井さんと読み間違えてしまう。やばいな、私… (2019年7月7日 22時) (レス) id: 12100336d7 (このIDを非表示/違反報告)
azusa(プロフ) - Ruruaさん» コメントありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2019年6月28日 7時) (レス) id: 569ecf34b4 (このIDを非表示/違反報告)
Rurua - すごい…物語の展開が好きすぎる…というかころんくんが好きすぎる… (2019年6月28日 7時) (レス) id: 7771d21199 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:azusa | 作成日時:2019年5月23日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。