バッドエンド作成委員会【stpr】

もう何も信じられない ページ21

莉犬side


次の日


この世界が本物でないことをいいことに俺は学校を休んだ


蒼井さんに操られて休ませてもらえないかな…なんて思ったけど


そんなこと無かったようだ


普通に休めた


まぁ、ズル休みになっちゃうけど


いいよね


学校に行ったら涙が出てきそうな気がするから


…なんて、言い訳に過ぎない


り「はぁ…」


バフっ


俺はベッドに飛び込んだ


この世界では俺の親はこの家にはいない


ま、だからどうだってことも無いんだけど


俺はこの世では生きていけない


でもだからといって死ぬことも許されない


今俺はバッドエンドの最中なんだろ？


だから俺が自さつしてバッドエンドでもいいと思ったんだけど


それじゃ満足出来ないみたいだね蒼井さんは


ほんと、見かけによらずひどい人だよ


だから俺は蒼井さんが満足するバッドエンドになるまで


辛い思いをし続けるしかない


俺があの時ついてかなければ良かったのかな


最初からこうなる運命だったのかな


俺はしてもしょうがない後悔をしながら涙を流した


ガチャ


ん？鍵は閉めた…いや、閉めてないや


誰だろ…先生かな？


…るぅとく…ん？


る「莉犬！」


そう言って俺を抱きしめようとするるぅとくん


やめて！来ないで！


裏切ったくせに！


り「ヤダっ…！」


俺はるぅとくんを突き放した


り「裏切ったくせに！何を言ってるんだよ！」


る「莉犬それは違っ」


り「何が違うって言うんだよ！言ってみろよ！」


る「っ…あれは蒼井さんに操られて…」


り「っ…そうやって言えばなんでも「自分は悪くない」ことになると思った！？

俺達の状況をいいことにいままでの恨みを晴らしたかった？

俺が何したって言うんだよ！」


る「り…ぬ…ぁ」


そう言いながら涙を流するぅとくん


なに？どうせそれも“演技”なんでしょ？


り「もういい、帰って」


俺はそう冷たく言い放って


一気にるぅとくんを突き放すような言葉をかけた


するとよろけながらも家を去るるぅとくん


り「…嘘じゃないなら…もっと粘って欲しかったな…ぁ

友情ってこんなもんだったの…かなぁｸﾞｽｯ」


なんて、わがままだ


俺は部屋で1人また泣き出した

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