４６話 ページ46
RM 回想
なんで族なんかに入れられたんだっけ…？
俺にも分かんないや。
中学3年の時、俺は町で下の方の名前も知られてないような族に入れられた。
無理やりだった。
俺の家の周りにはヤンキーとかがうろちょろしてて、学校から帰る時はいつもヒヤヒヤしてた。
「どうか絡まれませんように。どうか絡まれませんように。」
って、念じてたっけ？
けど、そんな願いも叶わなかった。
知らない族に絡まれ、おまけに仲間になれと言われた。
当然その圧力に勝てることなく俺は承諾してしまった。
その族とつるんでちょうど一週間が経った日だった。
俺の人生が変わったのは…。
いつも通り族のアジトに行ってから帰ると、父と母が机の前で深刻そうな顔をして座っていた。
「ただいま。どうした？」
母「あんた、不良と絡んでるんだってね。」
「えっ？」
父「一緒にいるとこを見た人がいる。」
「え！ちょっと待って！俺は望んで入ったんじゃない！無理やりなんだ！」
そう言っても、冷めた目で俺を見つめる2人。
信用されてない…。
そして母から出た言葉は絶望的だった。
母「出ていって。この家にそんな子要らないわ。」
出ていけなんて初めて言われた。
「冗談だろ…」
母「そんなわけないでしょ！！近所から噂されてる事知らないの？！そのせいでお父さんの野菜は売れなくなったの…。」
父「営業妨害だ。出ていけ！！もう2度と帰ってくるな！！」
俺は家を飛び出した。
必死に走って走って、走りまくった。
《おい、どうしたんだよ急にw》
アジト着き族の総長の前で土下座した。
「辞めさせてくださいっ！」
《はぁ？正気かよw》
「お願いします！！！」
何度も頭を下げた。
《チッ。やれ。》
顎で下っ端のやつらに支持すると俺は意識が無くなるまで殴られた。
そして最後に聞いた言葉は…
《お前なんか、最初っからいらねークズだったんだよ。こっちから捨ててやる。》
目が覚めると周りには誰もいなかった。
俺、家族にも族にも捨てられたんだ…。
頭の中にぼんやりと思い浮かぶのはこの言葉だけ。
俺はお金も持たず、ボロボロの服で傷だらけのままただひたすら歩き続けた。
目的地はない。
どこでも良かった。
とにかく遠ければよかった。
何時間も歩き、気づけば夜になっていた。
寝所探さなきゃ。
真っ暗な夜の道の中必死に寝所を探した。
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ことり(プロフ) - zundaさん» コメントありがとうございます！第2章の方もよろしくお願いします！ (2017年10月27日 21時) (
レス) id: d22abc2665 (このIDを非表示/違反報告)
zunda - 更新頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！ (2017年10月27日 17時) (レス) id: 7f56a1e1c2 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - Komさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！(T ^ T)更新頑張ります！！ (2017年10月22日 15時) (レス) id: d22abc2665 (このIDを非表示/違反報告)
Kom - すごく面白いです。更新されるのが毎日待ちきれないです。 頑張ってください。 (2017年10月22日 2時) (レス) id: 70c04576a3 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - どんどんどんぐりさん» そう言ってもらえて光栄です！(T ^ T)励みになります！！<(_ _)> (2017年10月20日 7時) (レス) id: d22abc2665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり | 作成日時：2017年10月8日 14時
