４３話 ページ43
JN 回想
小さい頃親が離婚し、母親は家を出ていった。
母「こんな家、2度と帰らないわ！！」
父「うるせーよ！！さっさと出ていけ！！」
バタン
最後に聞いた母親の言葉はこれだった。
この頃中学3年だった俺は父親と2人で生きていける、母親よりかはお金はあるし、なんとかなる。そう思っていた。
けど…そんな甘くは無かった。
母が出ていってから毎日のようにイライラしていた父は仕事に失敗し、職を失った。
「父さん、仕事見つかった？」
父「うるせーな！てめぇは黙ってろ！」
そういつも俺を怒鳴ると夜に家を出ていき、朝に帰ってくる生活が続いた。
どうせ女のとこにいるんだろう…。
俺は家に引きこもることが多くなり学校にも行かなくなった。
そして父も家に帰らなくなった。
俺は捨てられた。
裏切られた気分だった。
中学も終わりみんなは高校に通う時期になったが、受験もしていない俺は高校生になれなかった。
夜ご飯を買いに外に出ると、自分と同い年くらいの高校生を見かけ、いつも羨ましかった。
自分も高校に通いたかった。
ある日いつも通りコンビニでご飯を買い家に帰ろうとすると、知らないヤンキーに絡まれた。
何にムカついたのか分からないけどただただ殴られ、だんだん俺もイライラしてきた。
気づいたら殴り返してた。
結局喧嘩は負けたけど、なんかスッキリした。
"喧嘩って楽しい"そう思えた。
それから俺は家を出、毎日喧嘩する日々が続いた。
お金は無くても負けた相手から盗んでた。
ある時、何人かをぶっ飛ばした後帰ろうとしたら、1人の男に喧嘩を売られた。
《俺と勝負してくんね？》
けど、そいつは俺と同じように1人だった。
だいたい、いつも戦うやつは何人か組のグループなのにこいつの周りには誰もいなかった。
「お前、1人？」
《おう》
「仲間いねーの？」
《それが？》
「俺と同じ」
《ふーん、お前も1人？》
「だからそーだってばw」
《仲間いねーの？》
「それが？」
《答えろしw》
「お前もなw」
なんかそいつは変わってた。
それに俺と同じような気がした。
「名前は？」
SG「ユンギ」
「ユンギか、」
SG「なんだよ」
「仲間になろ」
SG「はぁ？」
「俺が拾ってあげるw」
SG「捨てられてねーしw」
ユンギはいいやつだった。
そして俺と仲間になった。
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ことり(プロフ) - zundaさん» コメントありがとうございます！第2章の方もよろしくお願いします！ (2017年10月27日 21時) (
レス) id: d22abc2665 (このIDを非表示/違反報告)
zunda - 更新頑張ってください！！続き楽しみにしてます！！ (2017年10月27日 17時) (レス) id: 7f56a1e1c2 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - Komさん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！(T ^ T)更新頑張ります！！ (2017年10月22日 15時) (レス) id: d22abc2665 (このIDを非表示/違反報告)
Kom - すごく面白いです。更新されるのが毎日待ちきれないです。 頑張ってください。 (2017年10月22日 2時) (レス) id: 70c04576a3 (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - どんどんどんぐりさん» そう言ってもらえて光栄です！(T ^ T)励みになります！！<(_ _)> (2017年10月20日 7時) (レス) id: d22abc2665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり | 作成日時：2017年10月8日 14時
