報われない恋と知りながら (ページ9)

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これから起こる悲劇と現実ページ9

ダンバルンに着いた私達は各自の部屋で準備をしていた

私とオビは先に合流し、白雪姫の部屋に向かう事にした

オビは顔立ちが良いので結構様になっていた

私は…いや、何も言わないでおこう

とは言ってもドレスはとても綺麗

髪飾りは付けずに、髪を下ろし、黒いを基調としたシルクのドレス(ワンピース)がとても可愛い

「準備出来ました！」

白雪姫が出てきた

失敗しないことを願うばかりですね

そう感情を込めた目でオビを見た

あっちも同じ事を考えていたらしくお互いに笑った

パーティ会場という事でかなり人が多い

何故人酔いする私を選んだのか

かなりきつい

オビに抜ける事を伝え、外のテラスで空を見ていた

「そちらのレディ」

「あらどういたしまして？」

「お一人空を見上げていたもので、気になったのです」

「あら、そう？」

軽い挨拶をした後、バレない程度の声の音量で会話を始める

「そっちはどうなの」

「あぁなんとかなりそうだ」

「是非とも私の願いを叶えてね」

「こちらもいい取引が出来たんだ。勿論約束は守るさ」

「頼んだわよ」

すぐさま会話を終え、会場に戻る

オビと白雪姫は会場には居なかった

ということは

「なるほどね」

ニヤリと笑いながら控え室に足を向けた