報われない恋と知りながら (ページ6)

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現実を見たページ6

ゼンside

未桜が遠征から帰ってきたらしい

兄上の従者からそう伝えられた

まだ来ないと言うことは報告しているのだろう

「未桜が帰ってきたのか」

「未桜？」

「あぁ、白雪は知らなかったな」

約5年間一緒に戦ってきたと伝えると、会って見たいという言葉が帰ってきた

基本アイツは敬語で話す

それに対して白雪は仲良くなろうと近づくだろう

なるべくは仲良くして欲しいが

コンコン

「失礼します」

「おー」

そう返事をすると、扉が開いた

ガチャ

「…人が多い」

「お、未桜じゃないか！久し振りだな！」

「ミツヒデお久しぶり、木々も元気だった？」

「えぇ、そっちこそ元気で良かったわ」

扉の近くにいたミツヒデと木々に話しかけに言った

見るからに変わった箇所は無さそうだ

「其処のお嬢さんは誰ですかねぇ」

最初見たら誰でも思うわな

でも、どストレート過ぎないか？

「私は、未桜・アルハズラーと申します
お見知り置きを」

「俺はオビ。偽名とか色々ありますが…」

「そう言うの大歓迎」

「おぉ、まじですか」

未桜はそういう奴だったな

1ヶ月以上も合わないと色々印象が変わるんだな