報われない恋と知りながら (ページ14)

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真実と孤独ページ14

まぁ主な理由は母国に帰る為でもある

けれど実はそうでない部分もある

それは、私の命がもう尽きるから

帰るにはこの方法しかなかったのだ

「見つけたぞ、未桜」

「…あら、見つかっちゃった」

「どういう事だ、説明しろ！」

「それはイザナから聞かせてもらって
私が言える事は何一つとしてない」

「お前…」

ゼン様が怒りを露わにしてる

以前に私がこんな目にあった時はなんの反応も示してくれなかったのに

「…そろそろ時間が無いわ」

「お前の処罰は国に帰ってから行う

従って貰おうか」

既に私の周りには人が多数いる

囲まれているのだ

それも王族関係者に

「ヤバイな」

意識が朦朧としてきた

まだ家にすら帰れてないのに

このままじゃ…

「…その手もあるか」

私はのそのそ歩きながらゼン様の前まで来た

ゼン様は動かない

私が何か言うことを期待しているのだろうか

いや、それはないな

考えすぎた頭を抱えながら笑った