報われない恋と知りながら (ページ2)

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久しぶりの王宮ページ2

「ただ今遠征を終えて帰ってまいりました」

「お疲れ、未桜

もう気は緩めて良いぞ」

「…なら」

此処は、かの有名なイザナ殿下…いや、イザナの部屋である

私とイザナは古い知り合いだ

ゼン様は知らないと思うけれど

「そろそろ言ったらどうだ？

その方がお前も恋心を出しやすいだろう」

「いえ、あのお方には白雪姫がいらっしゃるので私は不要かと」

「相変わらずだな」

「別に、それはない」

遠征と言う名の帰省をした私だが、母国でも色々修行してきた

この国では剣を使うけれど、私の国では刀を使う

修理するにもあちらでは無いと問題が生じるのだ

その為の帰省だったのだが…

「お土産は何かな？」

「やっぱりそれ目当てよね、わかってた」

「未桜の母国のお菓子は美味しいからね。確か…駄菓子だっけ？」

「そう、身体にも悪くない所が余計にそそるよね」

一国の王子がこんなんで良いのか

そう考えながらのんびり過ごした