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『なんなの』
「なにが？」
『いきなり呼び出したりして何のつもり？』
私がここに来ると最初からわかっていたのか、ユンギは余裕そうな表情を浮かべている
カウンターで煙草を吸う姿は以前のそれよりも様になっていて、ここでも時の流れを自覚する
今思えばあの時はその仕草が随分と大人っぽいなと思ったけれど、実際にそれが似合う年齢になると感じ方は変わるもので、初対面じゃないのにまるで初めて会うみたいでユンギにドキッとしてしまう
そんな自分が嫌だ
「まぁ座れよ」
自分の隣に視線を落とし、煙草を咥えていた口からふーっと煙が吐き出されて舞い上がる
口内に苦みが広がる
ユンギのキスの味だ
気まぐれに口づける時のユンギのガラス玉みたいな瞳が苦手だった
この男は私に興味を持っていないはずなのに、ガラス玉の中にはまるで自分だけが映っているような錯覚に陥るから
それに騙されてはいけない、あの頃何度も思った
流されるままにユンギの隣に座ると、彼は僅かに口角を上げる…その表情は楽しんでいる
私の行動なんてこの男にはすべて読まれているのかもしれない
「なに飲む？」
『いい。飲まない』
「そう言うな、一杯付き合えよ」
知ってるよ、どうせこれも無駄な抵抗
『…同じのでいいよ』
「わかった」
だって、
酔ってしまえば、お酒のせいに出来るから
『、っ、やだ、待っ』
「無理」
ユンギが私にしようとしている事も、私がユンギに求めようとしている事も、何もかもを、お酒のせいに出来るから
だから、
ただ今は何も考えられなくなるくらいにこのキスに酔いしれて溺れたい
身体が高まるのを止められない
『っん、ぁ』
汗ばむ白い背中にしがみつく
最低だけど、その間中、
私はジミンの顔が一度も脳裏を過ぎらなかった
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mituki(プロフ) - 久しぶりに占ツク読むと、ちゃいさんの新作がっ！！本当に震えました！！ちゃいさんのユンギさんが大好きなので、本当に楽しみです^^ちゃいさんのペースで更新してください！ちゃいさんの過去作品を読み返して待ってます^^ (2019年5月1日 4時) (
レス) id: f9131addb5 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - ななペコさん» うわぁTTなんとありがたいことでしょうTT私なんぞのお話をお気に召していただけて超光栄でございますー！相変わらずの亀更新になりそうですが、楽しんでいただけるように頑張りますねー！いつも本当にありがとうございます！！ (2019年3月12日 2時) (レス) id: 7e7998c8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ななペコ(プロフ) - はじめまして。いつもちゃいさんの小説を密かに読ませて頂いています。初めて読んだ占ツクの小説がちゃいさんが書いたお話で。またちゃいさんの小説が読めて嬉しいです。魅力的な物語の雰囲気、続きが本当に気になります…無理せず頑張って下さい。応援しています！ (2019年3月11日 0時) (レス) id: b3b044afea (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - チョンミーさん» チョンミーさん！コメントありがとうございます！なんとcloserをお好きな方に読んでいただけるなんて！私もこの曲大好きなのでとっても嬉しいですー！今後も楽しんでいただけるようにマイペースに頑張りますねー！ (2019年3月10日 1時) (レス) id: b2597b2b70 (このIDを非表示/違反報告)
チョンミー(プロフ) - こんにちは！開始からもう続きが楽しみです！私chainsmokers大好きで、その中でも一番closerが愛してやまない曲なので本当に展開が楽しみです。無理なさらない程度に頑張ってください！応援してます (2019年3月9日 13時) (レス) id: f9e1769adf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2019年3月9日 1時
