9 -fin- ページ34
・
「なぁ、お前さぁ」
『なんですか？』
ユンギ先輩はテンパる私の事なんてまるでお構いなっしんぐで攻めてくる
「一体いつになったら俺の彼女になるの？」
『はい？』
こっちが熱出そうだよ
『え･･･先輩、何、言ってるんですか？』
「何って、口説いてる」
もう一回言いますけど、病人ですよね？
今日会社休んでた人ですよね？
一日なにも食べずに寝込んでた人ですよね？
『それ今ですか？風邪引いてる時にする事じゃないでしょ』
「そんなの関係ないし。風邪引いてようが引いてなかろうが、口説きたいと思った時に口説くし」
『･･････』
自由か
つっこまずにいられないよ、おい
でも、心臓はドキドキ激しく波打ってる
「どうなのよ」
『え？』
「彼女になるの？ならないの？」
ウソでしょ？それ今聞く？
『はぁ、あの先輩？』
「なに？」
『聞いていいです？』
「どーぞ」
風邪だから抗戦は控えようと思ってましたが、そっちがその気なら受けて立ちます
『彼女が欲しいんですか？私が欲しいんですか？』
「はぁ？」
『ここ大事です』
「なにそれ」
『“彼女”が欲しくてそれを言ってるなら断ります』
「お前なぁ、そんなわけ」
『でも、』
呼吸と整えて、最後の抗い
『“私”が欲しくてそう言ってくれるのなら、答えは違いますけど？』
「･･････」
ポカンと呆れ返ってるユンギ先輩
でも、風邪で鈍ってる彼の思考はすぐに回る
「そうゆう事ね」
『わかってくれました？』
「おぅ」
私、看病しに来たはずなのに何やってんだろ
『そうゆうわけなので、お元気になったら今度はストレートにお願いします』
「そうする、今言ってもどうせちゅー出来ないし」
『･･････』
先輩も病人なのに何言ってんだろ
『病人は病人らしく寝ましょう』
「はい」
また曖昧に流れる私とユンギ先輩の関係
だけど、
「一つだけ頼みあんだけど」
『なんですか？』
「今日は帰んないで、ここにいてよ」
確実に変わった私たちの関係
『私にうつす気ですか？』
「今更だろ」
『･･･ちょっと』
この後、私が先輩に風邪をうつされ･･･曖昧に流れた関係がもうしばらく曖昧なままになったのは言うまでもない(後述)
･･･なんなんだ、本当に
-Episode�� fin-
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さらんへ(プロフ) - まさかの舞台が日本 (2020年9月27日 2時) (
レス) id: ddd3529158 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - 彩夏さん» ユンギさんのお話を気に入っていただけて光栄です！私もいろんなユンギさんを書きたいですー！書ける時だけの気まぐれ更新ではありますが、これからも細々と頑張りますー！ (2018年5月8日 0時) (レス) id: 7e7998c8d7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃい(プロフ) - サケさん» コメントしていただき、ありがとうございます！これからもソルトな感じで頑張ります！ (2018年5月8日 0時) (レス) id: 7e7998c8d7 (このIDを非表示/違反報告)
彩夏(プロフ) - ユンギの話もっと色々書いて欲しいです！！！ちゃいさんの作品面白いです！！！楽しみにしてるのでもっとユンギお願いします！！！ (2018年4月29日 22時) (レス) id: 464ba0c83d (このIDを非表示/違反報告)
サケ - そると (2018年3月7日 20時) (レス) id: a70c5e26c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃい
| 作成日時：2017年1月5日 0時
