まだ見ぬ君へ

8 -YG- ページ9

らしくない手紙を書いてから数日……





サークルの集まりで利用する部室で、雑誌を読みながらだらけていると






ﾃﾋｮﾝ｢あ!!ヒョン発見ー!!｣





『げ。うるせー奴に見つかった』





ﾃﾋｮﾝ｢ちょ、ヒョン酷い……｣




『……wで、なんだよ。なんか用事?』





身体を起こしてﾃﾋｮﾝを見る
あ、ほんとにいじけてやがるw





ﾃﾋｮﾝ｢……あ、そうそう!!今日飲み会行かない?!｣





『は。ヤダ。めんどくせぇ』





ﾃﾋｮﾝ｢えーー!!行こうよ!!ヒョン狙いの女の子もいっぱいいるらしいよ?｣






それを聞いてさらにうんざりする



『尚更行きたくねーわ。お前行ってこいよ』




ﾃﾋｮﾝ｢俺はもちろん行くけど!!←もしかしたら素敵な恋が転がってるかもしれないじゃん。ヒョン彼女欲しくないの?｣





『あー……興味ねぇ』






まぁ、全く興味無いって言ったら嘘になるかもしんねーけど






好んで俺に寄ってくる女は、ケバくて香水の匂いがきついような奴ばっかりなんだよなぁ……




正直そういうのは好みじゃない







ﾃﾋｮﾝ｢ふーん……。ま、興味出たら来てよ!ね!!｣








これ以上言っても無駄だと悟ったのか、そう言って去って行ったﾃﾋｮﾝ




……あれじゃね？

電話とかでよかったんじゃねーの、この話





ﾃﾋｮﾝらしいな、と思いながらソファに転がる









……恋、ねぇ








そう言えば


無事に手紙は差出人の所に戻ったんだろうか




余計なお世話、とか思われてんだろうな……





よく考えたら、配達間違いとか文句言ってもいいやつじゃね?

……面倒くせーから言わないけど





まぁ、2度と関わることはないだろうけど








彼女の想いや気持ちが上手く伝わればいいよなーって

なぜだか願わずにはいられなかった

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