まだ見ぬ君へ

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ユンギさんに手紙を出してから
また何日か過ぎ、
祝日を含んだ3連休が近くなってきた



ﾐｶ｢Aは連休どこか行くの？｣



ミカはソクジン先輩と旅行に行く予定らしく
今週に入ってからはソワソワしている



『うーん、どうしよっかなって』


ﾐｶ｢あ、なんかやりたい事でもあるのー？
　読書とか？っていつもやってるか｣


『確かに読書ならいつもと変わらないね』



漠然となんだけど、



『やりたい事っていうか、行きたい所があって』



行ってみたい場所がある



ﾐｶ｢そうなの？え、どこ？･･･あ！もしかして｣


『多分ミカの予想当たってると思う』


ﾐｶ｢こないだ行ってた人の？大邱、だっけ？｣


『うん』



特になにをしに行くとか
目的があるわけじゃないんだけど
どんなところなのかなってずっと気になってる



ﾐｶ｢へぇー、ふーんw｣


『なによ』



にやにやと含み笑いをする



ﾐｶ｢なんか恋してるみたい｣


『えっ？』



その一文字に鼓動が反応するのはなぜ？



ﾐｶ｢私にはそう見えるけど？｣


『ちょっと、やめてよ
　そんな事あるわけないじゃない』


ﾐｶ｢え？どうして？｣


『だって、会った事もないんだよ？』


ﾐｶ｢うん、だから？｣


『え･･･だから？って』



ミカの返答に困ってしまう


だって、普通に考えれば
姿形を知らない人に恋するなんて･･･


本の世界の中だけだと思っていたから



ﾐｶ｢Aは人のどこを好きになるの？｣


『･･･え、どうなんだろう』



そんなの、考えた事ないよ



ﾐｶ｢顔とか？外見？｣


『違うと、思う』



少なくともソクジン先輩を好きだと思ったのは
先輩の外見的な魅力のせいだけじゃなかった



先輩は確かにカッコいいけれど
ソクジン先輩と茶目っ気ある話し方とか
よく気が付いてくれるところが、


私は好きだと感じる事が多かったから

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