まだ見ぬ君へ

10 -YG- ページ11

『……デジャヴ?』





チラシの中に紛れていた、少し前に見たことがあるようなその封筒に思わずそう呟いた





……さすがに2回目は文句言ってもいいよな?
つーか、同じ間違いするとかありえねーだろ




一人きりの部屋で盛大に溜息をつく






今回は開ける前に気づいたからいいものの……





そう思いながら封筒を手に取る






送り主はこの前みた名前と同じだった

宛先もどうせ同じとこだろう……開ける前だしそのままポスト入れるか？なんてひっくり返してみると






『……ミン……ユンギさ、ま?!』






え、は?


俺宛??





目を凝らしてみるが、宛先に書いてあるのは間違いなく俺の名前だった

……住所もここであってる




封を開けて便箋を取り出す





自分のとは違う、綺麗な文字が並んでいる





【DEAR ミン ユンギ様



ご丁寧に私の手紙を返送して下さってありがとうございます。

また見ず知らずの者からの手紙で驚いていると思いますが、今回は配達間違いではなく･･･ユンギさんに宛てた手紙です。二度も申し訳ありません。どうしても御礼が言いたくて･･･


手紙を送り返してくれただけでなく、わざわざアドバイスまで書いて下さって･･･、ユンギさんは余計なお世話と言っていましたが、私はとても嬉しかったんです。(あと、伝えるのが苦手でよく勘違いをされてしまうという共通点も)



誰にも言えなかった悩みに親身に答えてもらえた事が本当に嬉しくて、何度かあの手紙を読み返してしまいました。】






……間違いなく、俺宛だな





つーか、わざわざお礼の手紙って

どんだけ律儀なんだよw




思わず笑みがこぼれる





適当……ってわけではないけど、見ず知らずの奴からのアドバイスにこれだけ感謝できるなんて





俺なら考えられない



なんか、すげーな……




そう思いながら、手紙を読み進めた

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